3 明かされた事実・絶望の顔
1 時間目の授業は、国語だった。
国語は元々別の先生がやっていたからいつも通りだった。
でも先生が黒板に字を書いていると教頭先生が教室に来て、2人でどこか行ってしまった。
教室が騒がしくなったころ先生はやって来た。
「皆さんに大事なお話があります。」
先生の表情がよほど真剣だったのでみんなは一斉に静かになった。
「担任の石原先生は本日、階段で足を引っ掛けて、転落し、左手を複雑骨折しました。複雑骨折というのは、骨がバラバラになってしまうことです。石原先生の場合は一部だけなんですが、手術することになります。そして新しい委員会を考えるキャンペーンは、担任の先生と一緒にやるので日程を延期します。もし先生が戻ってこない場合、他の先生がやるか、今年はなしになります。」
先生がそう言い終わる頃には、みんなの顔は絶望に落ち入っていた。
そのとき、1時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。
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