第1章『魔王にされた異世界召喚』 登場人物
桜峰学園3年2組
主人公。桜峰学園3年2組に所属する召喚された勇者の1人。渾名は下の名前の漢字を音読みにした“センリ”。本来はオリスデンに召喚される予定だったが、グリネアの計略により魔王の元に飛ばされる。同じく魔王のもとに飛ばされた幼馴染の結衣を守るために魔王に従うこととなる。本来は最低でも1ヶ月は必要な魔力の覚醒を召喚初日に成し遂げ、勇者たちの中で誰よりも早く魔法を扱えるようになった。結衣のことが好きであり告白し振られた過去があるが、未だに片思いを引きずっている。かなり短気で一度キレれば派手に暴れる乱暴者であり、暴力沙汰を起こし部活を追放された過去がある、学園でも問題視されていた不良。特に親しい相手を傷つけれたり、自身を弱者と見下されることを極端に嫌っている。メラケムに隷属印と呼ばれる呪いを植え付けられており、彼女の命令には逆らえない。
ヒロイン。優しげな印象を与える垂れ目が目立つタヌキ顔と、赤みを帯びた背中まで伸びる黒髪が特徴。桜峰学園3年2組に所属する召喚された勇者の1人。渾名は下の名前から“ユイユイ”。本来はオリスデンに召喚される予定だったが、グリネアの計略により魔王の元に飛ばされる。もともとオリスデンが召喚した勇者に対する人質として、グリネアが召喚に干渉し拝郷とともに拉致した。その後、魔王の方が計画を変更して拝郷を勇者と戦わせるために、拝郷に対する人質として拘束する。拝郷とは幼馴染であり、お互いに渾名で呼び合えるくらいに今でも関係は良好。拝郷から好意を向けられているが、結衣の方は拝郷を異性として好きにはなれず告白されながらもフった過去がある。拝郷よりも前に魔王のもとに飛ばされていたが、グリネアにより気絶させられ拘束され、拝郷を脅迫する材料として再度連れてこられた際には彼の眼の前で散々な暴行を受けた末に精神が崩壊してしまった。現在は魔王軍勢力の本拠地であるガラスの中心部に存在する牢獄に囚われており、精神崩壊の影響で抵抗はおろかまともな会話すらできない状態となっている。
ヒロイン。性格を表すような猛禽類のような強い視線を持つ吊り目が目立つキツネ顔と、男子に負けない長身が特徴。桜峰学園3年2組に所属する召喚された勇者の1人。渾名は下の名前の漢字を音読みにした“セイ”。異世界の魔法文明国オリスデンの女王セレスティアにより勇者として異世界に召喚された。堅物で清廉潔白すぎる面のある人物であり、どんな相手にも物怖じせず意見を出し、相手が間違っているならば正面から正論をぶつけるため、協調性がないととクラスでは孤立気味。ただし決して冷血な人物ではなく、彼女の本質を理解してくれる少ない友人たちとの絆は強い。
桜峰学園3年2組に所属する召喚された勇者の1人。渾名はその意味不明な言動から“ジョージ量産男”。異世界の魔法文明国オリスデンの女王セレスティアにより勇者として異世界に召喚された。召喚に戸惑うクラスメイトたちを尻目に、のんきに口癖である「ヘイジョージ!」を連発しているくらいに空気が読めない。クセの強い生徒が多い3年2組の面子の中でもひときわ目立つ変人であり、誰彼構わず手当たり次第にあった相手全てに対してジョージ呼ばわりしては成立しない会話を仕掛けてくるアホ。意図は不明。
オリスデン
セレスティア
異世界に存在する魔法文明国“オリスデン”を統治する若き女王。魔王との戦いで先王である兄を失い、兄の意志を継いでオリスデンの人々を守るために魔王軍と戦いを繰り広げている。劣勢が続く中、国と民を守るために異世界から勇者となる桜峰高校3年2組の面々を召喚した。
魔王軍
デリトラ
異世界全ての征服を企みオリスデンに対して侵略戦争を仕掛けている魔王軍勢力の頂点に立つ首魁たる魔王。グリネアによって異世界から召喚された拝郷と結衣を人質として勇者たちに戦争から手を引かせようと企むが、もともと人質は1人の予定だったところ2人も釣れたことから計画を変更して勇者同士を殺し合わせるために結衣を人質として拝郷を脅して従わせた。勇者同士の殺し合いを余興と称して侵略戦争の傍らの楽しみとするなど、その性格は魔王らしく冷酷にして卑劣残虐極まりない。4メートルを超える背丈を持つ巨人であり、この異世界においては最強の存在。
グリネア
魔王軍の頭脳である参謀総長。人とトカゲが融合したような外見を持つ、いわゆるリザードマン。その見た目に反して魔王軍の参謀として戦略などを立てる頭脳労働を専門としているため、肉弾戦においては他の魔王軍の諸将に比べ数段劣る。オリスデンが魔王軍に対抗する戦力として異世界から勇者を召喚する情報を入手し、この召喚に干渉して勇者の中から人質を捕まえる計画を立てて実行した、拝郷と結衣を拉致した張本人。魔王が勇者同士を殺し合わせる計画を思いついた際には他所の世界の者を巻き込むことに対し抵抗を見せるなど、人間を下等種族と見下しながらもある程度の良識と良心は持っている魔王軍の中ではかなり穏健な人物。一方で魔王に対する忠誠心は高く、主君を侮辱されると怒る。拝郷が魔法に覚醒したことに驚愕し、人質としては結衣がいるので拝郷は処刑するべきだと提案するも、最終的に勇者同士を殺し合わせる魔王の余興に従い結衣を人質として拝郷を魔王軍の戦力とすることを受け入れた。発声器官の構造から同族以外の他者とまともな会話ができないため、相手の心の中に直接言葉を変換して送る精神魔法によって会話をする。
メラケム
魔王軍に所属する将軍の1人。全身を覆う、白と黒に輝く金属鎧に身を包む。背中にコウモリのような羽毛ではなく翼膜が広がる翼を持ち、麻酔効果のある毒を宿す尻尾を持つ。一人称は“僕”だが、性別は女。どこからともなく鎖を召喚する魔法を得意としているようだが、詳細は不明。頭脳労働専門のグリネアと違い、れっきとした魔王軍の将軍であるため、魔法に覚醒した勇者もすぐさま捕らえることができるほどには戦闘能力は有している。拝郷に隷属印を刻み、絶対服従の命令権を得た。
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