未来の英傑と相棒確定
新馬戦のパドックを見ていると、大体の馬の特徴を掴むことができた。
「しっかし、今回の新馬戦、結構すごいな。面子が。」
今回の、新馬戦は異常なほど豪華だった。ステマ配合の初代であり、G1三勝馬であるドリームステイを有し今回俺が乗る馬プラチナヴェッセル。
そして、英雄、ディープインプラクションの最高傑作とも呼ばれているゲットウィング。そして、光速の貴公子アクロススタキオンの最高傑作ディープフロウ。と言った、父が記録、記憶を残しまくった馬が、ゴロゴロといた。
「ふぅ~。でも、こいつ何か・・・俺に似てるな。」
ヴェッセルの調教に行った日、俺は少しだけ見惚れていた。
「・・・可愛い。」
『ブモォ~。』
「鏑矢くん。」
「あっ、春原すのはらさん。」
「今日はタイム出していくよ。坂路強めに二周、よろしく。」
「分かりました。」
そうして、俺は追い切りを始める。そうすると、ヴェッセルはおとなしく坂路のコースを駆け抜ける。最初の一周はスローペースだったが、二周目に入った瞬間にエンジン全開になり一週目よりも5秒早く坂路を駆け抜けた。
「えっ?・・・ヴェッセル凄すぎないか?これ。常識から逸してやがる。」
「かかかっ!!・・・そうだろ?こいつはマジで夢を見る価値はあるぜ。そこでだ。今からお前にはオーナーに合わせたい。」
「は?誰の。」
「ヴェッセルの。」
「えっ。」
このあと、俺はずるずると引っ張られて馬主でありオーナーの元へと連れていかれたのだった。
その後、俺はオーナーと話していって気が付くと、ヴェッセルの主戦騎手に俺がなるということになった。
「まさかなぁ~。」
思わず空を見上げて独り言を呟いていた。そして、馬のもとに駆け寄り静かに乗った。
「うん。行ける。坂路で走った時よりも仕上がってる。」
小さくも言葉を吐いた。今回の新馬戦は過去に乗ってきたモノとはわけが違う。
初めて主戦騎手として務めることになった馬であり、来年のクラシック路線を誘う実質、2歳馬の王者暫定を決める合戦。
目の前にいる未来の英傑たちが現在点を確認する。
「4番人気か。」
予想通りだった。この馬は絶対という確信を持たれていない。馬体の大きさとかが関係してるんだろうな。
第四レースのファンファーレが遠くから聞こえる。
そうして、俺は、静かに準備する場所へ足を運んだ。
「さぁて、行きますか。」
本馬場入場の合図とともに、ヴェッセルの足を運ばせるように指示しようとしたその瞬間だった。
『ブモォ!!!!!』
突然嘶きを上げて立ち上がり二足歩行を始める。
「・・・えっ??」
この時、昨日オーナーが言っていたことが頭の中に過る。
『あぁ、そうだった。こいつなぁ、父親が父親だから・・・ちょっと気性がなぁ~。ただ、こいつ変に賢くてスタミナとパワーが二歳馬じゃないんよ。だからな・・・・その~気を付けてくれ。』
この言葉が頭に過った。
「・・・これさ、多分気性難とかじゃないよな?なんか、気分最高潮!!みたいな感じだとね?」
しかし、オーナーの言っている事では気性難みたいなことを話していたが全然そう言うことは無い。ただ・・・
「ご機嫌すぎて今日は怖いな。」
レースに支障がこないか、ゲート前で駄々こねしたりしないかとこのモチベーションが続くのか不安でしょうがなかった。
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改稿終了。いやぁ~、すんません、間に合いそうになかったんで仮置きだけしました。(笑)。
さて、今回は英雄ディープインパクトについて話しますか。
ディープインパクト
父サンデーサイレンス、母ウインドインハーヘア、母父Alzao
戦績14戦12勝(12ー1ー0ー1)
主な勝鞍 06ジャパンカップ、有馬記念
皇帝ルドルフ以来の無敗三冠馬。であり、2年前の無敗三冠馬コントレイルの父でもある。
競馬を知らない人でも、この馬だけ走っているという人は少なくないのでしょうか?
着外は一回のみ(凱旋門賞は失格。理由については今後書きますかね?)
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