第4話 衣装合わせ

 はろうぃん……と言うのには、主がせっかくだからと参加をすることになった。


 そうなれば……と、賢也けんやが買ってきた、沙羅さらが着るべきだと言う専用の服を、着せ替えることになった。


 ただのケサランパサランだった時は、不必要だった……衣服。


 着るのは不便ではないが……丸肌でいると、主などが困るそうだ。


 仕方なく着ているところもあったが……まずは、『魔女』と言う魔術使いの女物を着ることになった。


 沙羅は魔術使いではないし、大して術も扱えない。


 しかしながら……実際着てみれば、意外に着心地が良く……主もだが、賢也もヒトが扱う『けーたい』とやらを使って、写し絵を取り出した。


 沙羅が新しいものを着るたびにこうなので、今は諦めている。



「う?(似合う?)」



 口では言葉をあまり紡げないが……それらしく言ってみると、主もだが賢也もラグの上で項垂れた。


 どうやら、心の臓を不必要に射抜いてしまったようだ。実際に射抜いたわけでは……ないが。



「可愛い……可愛過ぎます!!」


「やば。自分で選んだのに、姪っ子のちっこい頃思い出したわ!?」


「グッジョブです! 賢也君!!」



 主に喜んでいただけて……何よりだ!!


 沙羅も嬉しい!!


 ならば、もっと他のを着てみよう!!


 コウモリも南瓜も、今なら着てみせようではないか!!


 散々来て、主らも参加する上で……沙羅のように、衣装を作るとかどうかになったが。


 ともに、けーたいの写し絵を見させてもらったが……沙羅は自分でそれに指を向けた!!



「ほーん?」


「え、僕にこれですか??」



 沙羅が指を向けた衣装……それは。


『吸血鬼』の艶姿だった!


 絶対……ぜぇったい、主に似合うと思ったから!!

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