　どうぞ、告白なさってください。

　うる星やつらが好き、だと。

　わたしがこのエッセイの第一話目を投稿した時、カクヨムさんのタグの中に『うる星やつら』はありませんでした。わたしのタグづけが初めてのはずです。

　意外だ、というのがわたしの本音です。

　だって、どうやったらラブコメがうる星やつらの影響から逃れて創作できるというのでしょうか？

　サクラさんが巫女キャラの元祖だとしたら、初詣でクラスメイトが巫女さんのアルバイトをしているというお決まりのシチュは『おみくじこわい』という初期のエピソードでランちゃんがサクラさんの指導下で一緒にアルバイトしていたそのエピソードの影響を逃れることはできないでしょう。

　それどころか初詣エピソードといえばうる星やつらが数多あるラブコメを総支配しているのではないかと思います。

　大体、友引高校、仏滅高校、などという仏教用語オンパレードのネーミング、数々のものの怪、執拗とすら思える設定の詳細さ、時には残酷とすら思えるドライなギャグ、キャラたちの魅力、特に女子キャラの『萌え』元祖（おそらくそれまでの漫画はせいぜいヒロインとその恋仇みたいなキャラぐらいだったのが、ラムちゃんをはじめとして、しのぶちゃん、サクラさん、ランちゃん、弁天様、お雪さん、クラマ姫、竜之助くん、エル皇女、飛鳥ちゃん、れあな（ディアナ）ちゃん、にゃおんの白猫…永遠に叙述できるのではないかというぐらいに特徴と魅力に溢れるキャラが揃い踏みです。

　そしてこのラブコメの総支配人のようなうる星やつらの影響を受けた漫画家さんは数えきれないぐらいで、直接・間接を含めたら影響下にない作家さんはいないのではないかとすら思います。

　そして漫画だけでなく、小説、それも文芸作品や、純文学の作品の中にも影響を受けた作家さんたちは数知れないだろうと思います。

　どうぞ、告白なさってください。

　うる星やつらが好きなんだ！って！