結局は自分一人

人間は不出来なもんで

必ず一日のうちどこかで失敗をする

怒られてそれで終わりならまだ優しい方

その失敗で全てを失うことだってある


助けて欲しい時に限って誰も助けちゃくれねえ

信じてた人だってどうせ裏切る

それを被害妄想だと嗤えるなら幸せだ

だが現実は創作よりも厳しい


他人の罪の大きさに石を投げては

自身の罪には気付かない大衆

そういう奴ほど嘲笑うのさ

「もっと気楽に考えなよ」と


言いたい放題の時代に於いて

意見するのは容易い事だ

価値観の違う人に同感なんて出来っこないから

こうして今日もどこかで誰かが焼死する


「自業自得なんだから」と嗤えばいいさ

そう嘲笑った君がいつか言われる側になる

「そんな事ない」とあいつも笑った

そんなあいつが先月首を括った


そんな時代に

結局信じられるのは自分だけだ

「生きてりゃなんとかなる」とは言うが

生き続けることだってそう容易くない


そういう言葉を綴る僕だって罪人さ

気取って言うが気取れるほど強くはない

あの日の事が今でもフラッシュバックする

どうにもならなかった日は確かにあった


結局どうするも自分だけさ

誰かの「誰か」はもう宛にはならない

助けてくれると思った人こそ助けちゃくれない

そういうもんさ、この世界は

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