孤児

春近い冬の或る日に

過ぎ去った人達の顔を思い出す

「近寄らない方が良いよ」と言われてた人や

我武者羅に夢を追いかけてた人とか


何もかもを無駄にしてくれた人もいたっけ

今となっては人の事は言えないけど

誰かのそばにいたって事は

その誰かの人生を滅茶苦茶にしたんだ


忘れた事を忘れないから

ずっと忘れたい人のことは忘れないし

今でもこうやって言葉にするもんだから

僕は結局変われない


時代は変わる

僕が知ってる人達は皆変わってった

僕だけが変われなかった

街の雑踏に一人立ち呆けて


今はもう「死にたい」とは思わなくなったし

いつかみたいな孤独でも無いが

今でもこんな詩を書き綴っている

それを「幼い」と言うならそれでいいさ

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