言葉とはそういうもの

対創作

憧れの世界だった

なんでも許されて何でもやれる

夢の世界創作

画用紙にクレヨンで描いた空想世界


日が経つにつれ色褪せてく

ついにクレヨンも小さくなって

描きたい世界が書けなくなった

それが自分の好きな物だとは認めない


現実逃避の手段だった僕にとって

いつからか創作は現実を見せてきて

病むにやまれなくなった僕は

それすら見ないように全部から逃げたんだ


それで得たもんは何もない

寧ろ失ったもんばっかりで

心の空虚さだけが日々の風音を木霊して

それを聞かないようにするのは結局創作だった


「もう過ぎた話だ」と

「運が無かっただけだ」と片付けるには

些かこの空洞は大きすぎる

言葉で片付けるには失いすぎたから

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