2,エウランド皇国沖
#02 商売ギルド
発令所を出てすぐの所にある
「お前さん、見ない顔だな。どこから来た?」
「ふーん、そうか。あ、ところで商売ギルドを探しているならコルド通りにあるからな」
「ああ、感謝します」
2人の男性は知らないだろう、“鉄鯨”――アディス級潜水艦の艦長だという事を。
○○〇
「安いよ~、安いよー。なんとこの金10銅貨!さぁ、寄っていって‼」
活気がある商店街路を歩いていると、
「あ、ノヴェラスさん!半年ぶりですね、ようこそとお帰りなさいませ。エウランド皇国エラルド交易都市商売ギルド本部に」
3年前。俺がまだ各大陸を歩いて移動商売していた頃、この皇国で初めての専任受付嬢になったのがエリーだ。彼女は、転移者である俺を何の疑いもない眼差しで真っすぐ見つめてくれた初めての女性だ。3年前に聞いた齢は15だったから、今は18だな。
しっかり者だ。
「久しぶりです、エリーさん。今日は、これらをお願いするよ」
袋を机の上に置いて
「うわぁ・・・!すごい、透明だわ!」
「
嘘じゃない、潜水艦内でヒッソリと塩を作っていたンだ!
エリーは俺の話を浅く笑いながら砂糖を13銀貨4銅貨に換金してくれた後で、塩を20金貨15銀貨に換金し
「はい、左が砂糖の分で右は塩の分。合わせて20金28銀4銅よ」
「ありがとう。ああ、そうだった!」
「ん?」
「今度来るのは、7カ月後ぐらいになりそうだ」
「・・・わかりました、待って居ますね?」
「ああ、すまない」
商売ギルドを出て速やかにアディス級潜水艦が待つ
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