1,アディス級潜水艦
#01 アディス級潜水艦
エルドリア海の深海150メートルという海底に、その“鉄鯨”は停止していた。
第二次世界大戦時に旧日本海軍が建造した伊号潜水艦の400型がモデルの本艦は、船体の全長が462・6メートルで全幅128・8メートルという大きな鉄で囲まれた身体だ。
さらに、基準排水量が23万8000トンという身体のでかさの割に使用している機関炉も超高速動力を発生させるようにタービンに魔導機関炉4基とボイラーに補助魔術式機関8基を使用しているため通常の
この伊号潜水艦の400型がモデルの
洋上迷彩色には空の色と見分けがつきにくい
理由を――長くなるが、説明しよう!
主兵装は艦首部魚雷発射管8本と40口径62・6センチ連装主砲塔3基6門、副兵装に艦尾部魚雷発射管8基。特殊兵装には艦首部と艦尾部に
特殊兵装用には≪
○○〇
エルドリア海の海底で停船していたアディス級潜水艦の乗員は、たったの9名だけだ。
艦長の
ヒトから見れば、「ハーレム、羨ましい!」と興奮するだろうが・・・。現実で考えれば、男1人な上に力関係が女の方が強いという事になって居る。
そんなアディス級潜水艦は、毎日が真剣そのものだった。
「――現深度150メートル。空気残量はあと半分」
機関長のティルスは
「浮上しようか、よし浮上しろ、アップトリム最大!」
「はい!ベント開け、アップトリム最大‼急速浮上!」
艦長のノヴェラスが発令すると隣に居た副艦長が、それを復唱してユックリと船体が浮上していった。
潜望鏡やシュノーケル、洋上用射撃観測器が詰まった
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