第2話ep.2

ソルト「このままじゃ殺される!どうにかしないと!」

その時木の幹に足がぶつかり転んでしまった。

ソルト「しまっ…痛っ!」

ゴブリン達がそれを見逃すことはなくあっという間に囲まれてしまったソルト。

ソルト「ど、どうしよう…」

するとトンッと指先に何かが当たった。チラッと見ると、錆びれた剣だった。ソルトは考えてた。ここで死ぬかそれとも生にしがみつくかそして考えた結果。

「覚悟を決めろ!お母さんと約束したじゃないか!必ず勇者になるって!」錆びれた剣を取り剣を構えたソルト。そして、

ソルト「うわぁぁぁぁ」

1匹のゴブリンに向かって剣を振りかざし振り下ろした。

いきなりのことでびっくりしたのかゴブリンはガードが間に合わずそのまま倒れた。

するとゴブリン達に動揺が生まれ、すかさず隣にいた弓を持っていたゴブリンを切り伏せる。

するとやっと状況を理解したゴブリン達が動き出した。だが、ソルトの体力は限界でもうヘトヘトだった。いくら訓練していたとしてもまだ9歳。しかも、逃げる時に体力を消耗したうえに、初めての実戦による緊張から来る精神的疲労。そして、何より錆びれた剣とはいえ、鉄でできている剣の重さは、ソルトの体力を奪うには十分すぎる重さだった。剣が重く握っている感覚もほぼない。目の前も霞んできた。だが、

ソルトは動きを止めなかった。矢が飛んできても頑張ってよけて、ゴブリン達の攻撃にも対応し、倒していっていたが、それにも限界というのはあり、傷はつき、血が流れ、錆びれた剣も

もうボロボロだった。それでも動き続けるソルト。それはたった一つの思いお母さんとの約束を叶えるためだった。

ゴブリンの数が減っていき、もう少しのところで、

ソルト「まずい…」

ソルトが矢を避けた時だった。矢を避けたのはいいが避け方がまずかった。1匹のゴブリンに背中を無防備に晒す形で避けてしまったのだ。

そしてそれを見逃すほどゴブリンも甘くはなかった。ソルトは頑張ってガードしようとするが間に合わず、

ゴブリン「ギギッ!」

ザクッと深い一撃をもらったソルト倒れそうになったその時あの時の記憶が流れた。

『お母さん!僕勇者になりたい!』

『ふふっ、ソルトはなれるわ、だってもうお母さんにとってソルトは━━━━』

ダンッと足を出して踏みとどまり、

「俺は、!負けない!諦めない!お母さんには恥じない生き方をするため!ここで死ぬ訳には行かないんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

〔不屈の闘志の存在を確認しました不屈の闘志の技能を獲得しました不屈の闘志の技能が発動しました技能をランダムで獲得します技能自動再生を獲得しました剣の熟練度がMaxになりましたグレードアップしました〕

ソルト「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

弓を持っているゴブリンまで走りなぎ払い残り2匹となった。2匹のゴブリンの内1匹のゴブリンが倒せると思ったのか突進してきて突きをしてきた。それを躱して首を跳ねたすると、バキンッと錆びれた剣が折れた。最後の1匹のゴブリンはそれを見ると切り伏せようとしてきた。

ソルトは錆びれた剣を構えるとゴブリンの剣に絡めてゴブリンの手から剣が離れるとその剣を掴みゴブリンを真っ二つに割った。

ソルト「でやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ズバッ

ゴブリン「ギ…ギィ…」

ゴブリンを全滅させることが出来たソルトは最後の1匹を倒した瞬間、意識を失いその場に倒れてしまった。








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