第5話


*何処かの神域からヤバイ訓練所に無理遣り・・移動しました。


「・・そうか解った。魔法の修行となると私か。だがしかし空間か・・それだと目からビームは・・ちょっと無理くりか」


や、やばいの来ちゃったよ・・言葉うぐ・凛々しい方が担当なのか。


 薄色ネクタイの人でなく黒系ネクタイに何んの意味が・・ぱあっと回りを見渡したら何も無い空間になっていた。さっきまでは数十人ほどの人達が、せかせかと各々の仕事をしていた筈だ。・・まあ、何でも有りだからとしよう。


 早速魔法を教わったのだが詠唱し魔法の名を告げれば効果が・・[空間範囲探知]や[ストレージ]が表れて終わり。爆発とかしないな・・知ってたよ。[空間範囲探知]はそれなりに、範囲の設定やら指定の場所の調整があった。


 前方に25mX横25mX縦1mやら前方50mX横2mX縦2m等、大体は同じ体積で自分を中心に後方にも展開出来た。その範囲中の何かの感知らしい。因みにその中で自分が移動すると、全体が一緒に移動する訳だ。へぇーつまりこの空間の中の移動は、移動した事にはならないと。でも自分だけ無理矢理に・・


 検証と新技を得とくした。


①めっちゃ薄く凝縮10cm縦2cm幅5m[空間断絶]これを凝縮実験してたら鋭利に成ったらしい。


⓶前方50mX横2mX縦2mが最大の範囲に成っていた。


 この範囲内に物理的邪魔な物がなければ、自分が短距離転移できる。5メートル6メートルでも同じで、最大値を超えなければいいらしい。


 だが、時間の止まっている空間を地味に走る形だな。魔法の効果が切れるまで、ここに住みたいわ。物理攻撃も受けないし!効果時間は・・気持ちが切れた時ってなんなの?


 長距離転移は別物扱いの魔法らしく、興味しかないけど転移先でブスッととか・・うん、いらないな。どっかに出たら刺さってるとか、洒落にならん。


 終了!空間魔法しか今は教えて貰えないので、他にやる事はなくなった。ふんふん、適正いらずはいいよね。何でも身につけられるなら最高じゃない?習得方法は別物とか訳解らんけどな。


 はいは~い、俺ことごねり君は・・誰がねん!強押ししたから渾名が付いたとか・・勝手に呼んでるし!「おい、ごねり」とか止めて欲しいよ絶対。名前も向うじゃ関係ないし・・今回は・・次回はないらしいけど、成り替わり転生だそうです。死んだ体から魂が抜けた所へ入るやつだって。


 転生なの?そこは微妙に誤魔化された。生まれてから物心が付くまでに、世界の知識らしものを習得するのが転生らしいけど、魂に紐付く記憶は受け継がれるからと。ぶっちゃけ混ざれば危険回避も勝手にどうぞだとか。丸投げ。


 同じ年だし貴族の3男でそこそこのイケメン、性格も評判も問題なしだそうだ。ただ、魔物との戦い最中に死ぬので、その体を無傷で確保しないと大変なのですよ。


 だからビュッと。ハットしてビュッと!スポーンと体に入って、すかさずビュッと魔法を討つ。反復練習あるのみさ。


 だって絶対的な危機状況で体に入るから、そこから敵を迎え撃つ訳ですよ。ハッとしてぐ~とかじゃないからな。そこまで足は上がらないし。何度でも反復練習を熟さないと、殺伐戦なんて経験してないからね。


 それでも前の俺の知識も同調するらしいから、そこは間に合わないけどいずれって事に成るとか。後は成る様になれだな。間に合わないって何?フラグも万全か?


 なになに?ここの世界の名は・・いらないな。覚えても使わないだろうし、俺住みの大陸はシーリエスか。ある程度の歴史は前の俺が勉強しているから、他の知識を詰め込んでしまうと辻褄的にやばいよ。


 その辺が必要に成ったら、現地で学べは何とか成るだろう。そこは人並みで切り抜けたい。知らない振りは得意だ、覚えが悪いから。さらに人見知りも万端の確保、いや持ち込みなんだけど。


 あと・・父親の領がロブント・レマイア領?レマイア領だね。名前が呼び捨てじゃおかしいし、ロブント・レマイア伯爵が父だと。そこの3男の俺がセブレス・レマイア・・ね。


 何だろう、父親と俺だけ髪色がダークプラウンなんだ。他の家族は金髪って・・田舎のヤンキーかよ。なんちゃって白髪でよくない?ロリ白髪・・いや、ロリなしか。


 ああお母様がメッチャ綺麗な金髪なんだ・・血の繋がりが合って良かったよ。父親似な俺だが顔は母寄りなんだと。


母親が俺大好きなのは、父親の面影・・髪の色だけだとおもうの。いや、おかしくね?特に母親似・・こっちの世界でもトラマったか?女顔は不幸した生まん、男が寄るのはお約束なんだから。特典に顔をどうにかすれば良かった・・


「・・おおっとそろそろお時間がくるよ」


*何処かの神域らしい所・・捨て場だった。


あら、いつの間にか最初な感じの場所だわここ。周りにも沢山の人が動き回って・・うん、お仕事中ですね。


「ではおさらいです。貴方の向かう世界は、番号213・・覚えても意味ないですしパスです。その概要は、剣と魔法が飛び交うゲーム内容が盛り込まれた場所。それでもかなり温和な時代に成っていまして、魔物軍との紛争や人族同士の戦争も数百年は起きていません?因みにそこで戦争の発端とかに成りましたら、戻った現世で一族路頭が没シュート・・脅かしだけじゃすみませんからね」


何回聞いても全然怖いのが消えないよ。人形が沈むコミカルさは何処いった。それと・・疑問符が入ってたよね?適当こいたな。


「お伝えした様に良い行いをして、普通評価でも30年位頑張ればそこそこ現世で生き残れる・・チャンスをゲットする・・かも?藁でも何でも掴みとって下さい。


 個人に関する詳細は、向うの体に入った時に同調させられますから、余裕が出来た時にでも馴染んで下さい。他には・・何か質問などありまか?」


 何か非常に、頑張りの評価が曖昧な気もするけど、置けるとこは置いて魔法かな?今さら学校学習が難しい年齢だから、スクロールでも良いって話だったよね?1つの属性を極めて行く方が効率的ですか?


「・・仕方ありません、これはサービスですよ?向うの体には土属性の初級が備わっています。それを使えば凸凹などそれなりの大きさで作用できます。ですが石塊や鉄塊、煉瓦などをひょいひょいと作れたりはしないのです。石や鉄は簡単な素材なので煉瓦で例えるなら、土と泥に水を混ぜて型に入れ、じっくり焼いて最後に乾かす。魔法で作るのは大変な訳ですが、石礫を作り出して投擲すれば・・勢いよくぶち当てたいのなら、風属性は欠かせませんね。魔力のゴリ押しで飛ばす事も出来そうですが、貴方なら空間を削った方が威力が高いでしょう。その辺は臨機応変に努力してください」


 あーその辺が知識チートになるのか。蒸気爆発や粉塵爆発なんて・・酸素とか抜くんだよね?雷とか起こせても、相手に当てられるかは別ってことか?なんってこったい。体の中の水分を操つれても、外に出して干からびさせるには、風属性も必要なのか。


「さあ、お前の時間だ!世界を蹂躙せよ!!」


「燃やし尽せ極滅の業火でぇぇじゃありませんよ」


 あーははははぶっ飛・・へー終わってたのね、そのノリ。全く、そんな出来ませんよ。


「止めて下さいね。たまに壊れた人が、そこそこの被害を出して没しますので。後片付けはこちらですから、そんな傍迷惑が甚だしい限りです」


「たまーにならと思う事もあるのだが、確かにいい迷惑だ。私のビームのタイミングが合わせられない」


「それはその世界が滅ぶので、許可はおりません」


・・その現地に行くんだけど・・大丈夫なのか・・凄く心配に成って来た。


「問題ありません。使えそうな魂を拾い集めて、新たに送り込むだけですから。あー勘違いがあるかも知れません。あっちの世界の住民が、貴方と同じではありませんよ。中には稀に転生者がいるかも知れませんが、制約を受けているので記憶保持者はいません。悪い事に染まった人とは、ゲーム上のNPCと呼ばれる者達?極悪な人の設定も無かった筈です。そこそこほんわかしてる、そんな世界観から選びましたので。さて、時間の許す限りを使って、今の状況に馴染んで貰った訳ですが、私達は残業の許可は貰っておりませんので」


 おふぅ、役所仕事バリバリだったか。


「勿論、私達は公務員ですよ。ちゃんとした上級国民で御座います。それ以外の国民を見た事は御座いませんが。良く解らないところもあるので・・時間です。そら行け」


なーんーなーんーでーすーかー


「あれで良かったのか?キリモミ状態で手がワタワタしてたけど」


「・・・・・」

















*待機所兼娯楽・仮眠室・・飲食可*



<あいつら随分雑な仕事で終らせたな。説明してない所も多いぞ>


やはりだった、訓練中もそこそこ適当にボロが出ていた。毎度の通常運転もマンネリは避けられなかったらしい。ナムナムしとくしよう。せめて即!退場はしませんように。


<いいんじゃない。これと言ってこっちに得に成りそうな奴じゃ無かったから。興味も沸かないし、こっちに振り当てられなければどうでも構わないわ>


<そう言うけどこっちのローテで誰かが担当するのだ。再度に説明の要求があるのは避けたいと思うだろ>


<今回は拒否したの。次の時に優先で請け負う事で>


<おいおい、次がまともだと信じたのか?最近の平均はあんな奴ばかりだぞ>


<そうね・・レベル低下は感じてた。歳寄りに期待かな、口だけなら困るけど>


<年寄りか・・ボケネタばかりでも困るが。使えない政治担当の者達は、適当に廃棄しているから問題ない>


<あいつ等はうっかり死亡は遣らないから、そのまま地獄ゲームにつっ込んでるじゃない。腐った脳はリサイクルも無理だから、虫関連に以降だもの>


<そいつをプチプチ潰す奴がいるから、仕事が増えてるらしいじゃないか。餌にすれば簡単だろう>


<そこからのクレームが美味しくないって。無駄に迷惑だよね>


<ん?あの植物は味覚が無い筈だが>


<独耐性の練度が上がったら味覚が発生したらしい。最近の官僚や政治家は酷い味しかしないとか>


<また面倒な事になったな。地獄ゲーム2ならどうだ?>


<あっちはそのまま焼き殺しなんだけど臭いがねえ・・担当がぼやいてた>


<くさいか・・魂が腐っているからにおいは消せないか。何処かに不法投棄させるか>


<それダメよ。バレたら必要な義務を果たさせられる。腐った魂の為にそんなの遣りたくない>


<確かに。手持ちは無理だがあっちの世界で腐り切る前に潰してほしいな>


<いいわねそれ。申請を出して置くわ。世界の安定を促進する汚泥の処理案として。腐った膿は早めに切らなきゃ>


<子孫に良い魂を突っ込んでるから、悪の汚染に負けなければ何とか成るか。戦争で一掃した方が早いと申請しておこう>


あると思います。1つや2つの国が滅んでも、簡単に増えますから。世界の人口の半分くらいなら、まとめて滅ぼすのが良いかもしれません。輪廻にある魂の数は確保済みなので。


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