人と美術品 ー④
人と美術品 4/22
今日が雨だったのは覚悟していた。天気予報も夜のうちの雨も止んでいなかった。もっと悪化している。川の増水があったときいた。そこまでは考えつかないです。誰ともなしに呟き、予定通り宿に居て、今日は本を読み漁ろうと思う。ざっと読んで気になることとわからないものは文明の利器を使って調べる。ネット環境に影響がないのは助かる。気持ち的にも暇つぶしにも。今日は洋食風にモーニングをいただき、部屋でニュースを見た。全国的に雨なのは変わらない。バケツをひっくり返したような、ゲリラ豪雨と伝えている。大きな駅前で傘はさしているもののびしょ濡れになっている。今後風も出てくるのだろうか。海に近いだけでに荒れが心配だ。海の近くに住んだ事がない、憧れがあったからこの宿にしたとも言える。とくに私ができることもなく当初の予定通り、本を郷土史的なものを読み尽くそうと意気込んだ。
かつてこの地に戦があった、とはこの小さな島国でどこかにあった話だろう。都を落ち延びた武士、農民。古墳はそれよりも昔にできていたのだ。そして人を埋めている。埋葬
人型を代わりとした。
人は死んでいる。私が死ぬとは考えない。
人形は死ぬだろうか
昼になる。
持ち込みのインスタントにしようかと思ったが、声をかけられ海鮮焼きそばを御相伴に預かる。お礼を良い部屋に戻って刑事ドラマをダラダラと観た。こんな過ごし方も贅沢だ。夕飯に準備も献立も考えなくて良いのだから。結局、午前中しか本を読まず夕飯の時間になった。お腹はほどほどに減っているお淑やかにステーキをいただいた。満足して帰る前に宿の人と話をする。外は暗く、雨が打ちつける。
話に聞くと
大雨洪水警報が出てもここは避難場所に指定されているくらい川の増水の危険はないそうだ。どちらかというと、避難してくる人がいるかもしれないと聞いた。避難マップを見て何となく枕の近くに荷物を置いて寝た。晴れなくても良いから雨の勢いが弱まってますように
。
変な夢を見ないよう祈っておくべきだった。暗いじめっとした闇を見た。
まあすぐに眠ってしまったけど。
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