女装男が女湯に入っても合法になる日。

「LGBT先進国」で何が起きているのか?

1.踏みにじられた女性の権利。

「LGBT先進国」で何が起きているのか――。


「LGBT」に関する政策で先進的な国と言えばスコットランドだ。何しろ、教育現場では四歳から性別の変更が可能である。ただし、法律上の性別が変わるわけではない。それでも、保護者の許可を得ずとも、子供の望む性別と名前が学校内では得られる。


男子トイレや女子トイレも廃止された。つまり、男子トイレも女子トイレも一緒くたにした「共用トイレ」が作られるようになったのだ。


そして、何が起きたか――。


スコットランド・ジェドバラの高校では、男子生徒が汚物入れサニタリーボックスに排尿したり、トイレに置かれている生理用品を旗のように振ったりしているという。ケルソーの高校では、女子生徒たちがトイレを我慢し続けたり、一日中水を飲まないよう過ごしたり、生理の日に学校を休んだりしていると報告されている。


また、イギリスの内務省では、ほとんどのトイレが共用だ。結果、トイレの個室のドアを開けたまま排尿している男性職員と女性職員が鉢合わせし、トラブルになることが多発する。


女性職員たちは、トイレを使うために他の部署を訪れなければならなくなった。中には、隣の住宅を訪れている者もいるという。共用トイレは、二〇一八年に四万ポンド(七千万円)かけて一斉に作られたものだ。しかし女性職員への相談は一切なかった。


アメリカ合衆国・シカゴでは、二〇二一年の十二月までに公立学校の全てのトイレを男女共用にする決定がなされた。なお、学校の職員のトイレは男女別々である。


昨年(二〇二一年)の五月二十八日――バージニア州・ストーンブリッジ高校で、「トランス女性」の生徒が同級生の少女を女子トイレで暴行する。少年裁判所は、この「トランス女性」を自宅に軟禁するよう保証した。しかしその数か月後、転校先のブロードラン高校で少年は再び性暴行を起こす。


十一月には、ブラジルの公立校で「トランス女性」の生徒が女子生徒に暴力を加える。現場を写した動画は瞬く間に拡散された。その「トランス女性」の生徒は、トイレに居合わせた女子生徒から「お前は女じゃない」と言われたという。結果、逆上して激しく殴ったり蹴ったりしたのである。


(動画)

https://twitter.com/manoelfreitasb3/status/1456960270937595907?s=21&t=UTmdTaqnO0deVcQEh8BgGw


イギリスのNHS(国民保健サービス)トラストは、「トランス女性」の患者を女性専用病棟に入院させている。「女性病棟になぜ男性がいるのか」と患者から問われた場合、「男性はいない」と職員は答えているという。また、NHSトラストの公式方針文書では、病棟を男女で分けるよう要求する患者を「トランスフォビア」「犯罪者」「加害者」と呼んでいる。


一方、NHSに所属するシネアド゠ヘリヤー博士は、ある精神医療機関で、「トランス女性」の患者が女性専用病棟の患者に二度に亘って暴行を加えたと内部告発した。


また、スコットランドの警察は、たとえレイプ犯であっても、女性を自認していると逮捕後に述べたならば「女性犯罪者」として記録している。


そればかりか、それらの「女性犯罪者」は女子刑務所へと送られているのだ。二〇二一年・十一月の時点で、過去十八か月のあいだに十二人の「トランス女性」が女子刑務所へと送られた。うち、性別適合手術を受けていたのは一人である。


今年(二〇二二年)一月、アメリカのバイデン政権は、女性を自認する者を女子刑務所に送ることを発表する。それに先がけ、カリフォルニア州では昨年から何十人もの「トランス女性」が女子刑務所に移送された。


昨年の十一月には、十二歳の少女を強姦して逮捕された「トランス女性」がワシントン州の女子刑務所に収監されている。


また、こんな事例もある。


バンクーバー゠レイプ゠リリース゠アンド゠ウィメンズ゠シェルターは、カナダで最も歴史のあるレイプ被害相談所だ。当然、レイプ被害者を匿うシェルターは生得的女性にしか使わせていない。


ところが二〇一九年のこと、女性用シェルターを「トランス女性」に使わせないと助成金を打ち切ると市から勧告される。ウィメンズ゠シェルターは拒否した。すると、ネズミの死骸がドアに釘付けされたり、"KILL TEAFS" などの脅迫文がドアに落書きされたり、施設の一部が破壊されたりするなどの攻撃が行なわれるようになった。


そうして、ウィメンズ゠シェルターへの助成金は打ち切られる。


昨年の七月二十八日、イギリス金融局は、「取締役など重役の四割を女性にすること」を上場企業に要求した。当然、女性の地位を向上させるためだ。ところが、この「女性」とは、「自分を女性と認識する男性」でもいいという。


『英上場企業「取締役の4割は女性に」 金融当局が改定案』朝日新聞

https://www.asahi.com/articles/ASP7Y72LWP7YULFA02K.html


女性を舐めていなければ普通はこんな発想は出ない。しかし、そうでなければ「差別」になるのだ。


メキシコ合衆国・トラスカラ州には、選挙の立候補者は男女同数でなければならないという法律がある。


ところが昨年八月に行なわれた選挙では、「メキシコの強さ」の党が、男性立候補者の性別を「女性」へと変更して男女同数にしてしまう。トラスカラ州の選挙管理委員会は、「性別の自己申告を否定することは出来ない」として立候補者登録を承認した。


このような男女同数制を「パリテ」という。


二〇二〇年・六月、一人の男性が、ニューヨーク州民主党の女性地区リーダーと女性州委員に就任する。彼――エミリア゠デコーディンも「トランス女性」だ。その昨年から、州委員会の委員を「男女一人ずつ」に定める党の規約を、「一人ずつ」に変更する運動をデコーディンは行なっていた。つまりは、Xジェンダーに配慮したものである。


反対する意見に対し、デコーディンはツイッターでこうつぶやいた。


「TERFと、

SWERF(性風俗従事者を排除する急進的フェミニスト)と、

Trascum(性同一性障碍のクズ)は、

私の Girldick(女根)をしゃぶるといい。」


自称した性別を疑うことなく認めるということは、女性を保護する様々な政策や施設を踏みにじってしまうということなのである。

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