第14話 夏休み終盤

 名残惜しいが夏休みもあと少しになった。思う存分に楽しみたいと思う。みんな課題は終わっているので気持ちは楽だ。でも自習の時間を確保しなければならない。

 今日もみんなで集まって勉強に勤しんでいる。1学期の復習は一通り終えた。今は次の内容を予習している。事前知識があるのとないのとでは、大きな差が出てくるのだ。

 それぞれに得意科目と苦手科目の両方がある。当然と言えばそれまでではあるのだが、お互いに補い合うことでより成長できると思っている。みんなで助け合って頑張ればいいのだ。


 今までのオレは簡単に諦めてしまう性格だった。だけど今は心強い仲間に恵まれて、絆の力で頑張っていくことができている。仲間というのは、とてもありがたいものだ。

 予習は簡単ではないけど、かといってそれほど難しいものでもない。ひとつずつ考えていけば理解出来るものだ。


 みんなすごい集中力で取り組んでいた。気がつくと4時間近く経っていた。だいぶ疲れてきたのでしばらく休憩を取ることにした。

 今日はオレの家で勉強していたが、母さんが紅茶を用意してくれた。生のリンゴを使ってアップルティーを作ってくれた。おやつにはショートケーキを出してくれた。いうまでもなく手作りだろう。

 みんな美味しそうに食べていた。脳が疲れている時の甘いものは至福のひととき

だ。すごく幸せな気分で満たされた。


 おやつを食べ終わると、みんなで遊ぶことにした。人生ゲームが押し入れの中に眠っていたので、それをすることにした。

 みんな久しぶりらしく、かなり盛り上がった。すごく楽しい時間を一緒に過ごすことができた。たまにはいいものだ。

 みんなと楽しく過ごして、気がつけば夕方になっていた。母さんがみんなに夕飯をごちそうしたいというので、みんなそれぞれの家に電話をかけた。


 今日の夕飯はカレーライスだ。母さんの隠し味が効いている特製カレーだけど、オレにはまだ隠し味が何であるかは、教えてもらっていない。いずれ教えてくれるそうだ。

 トッピングにらっきょうや味玉など、いろいろ用意してくれた。それぞれ各自の好みに合わせてカスタマイズして食べた。

 デザートはイチゴのロールケーキが出てきた。イチゴジャムやクリームたっぷりで生地がすごくフワフワしていた。

 全部食べ終わると、みんな満足してすごく幸せそうな表情を浮かべていた。オレも満腹になって笑顔だった。


 今年の夏休みは、すごく充実した日々だった。今まで一番楽しくて最高だったと思う。2学期もみんなと楽しく過ごして、いい思い出を作っていけたらいいなと思っている。

 最高の仲間と、最高の時間を過ごせることはすごく幸せなことだ。だけど当たり前だと思わず、感謝の気持ちを忘れないようにしなければならないだろう。

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