第8話 夏休みの始まり
いよいよ高校生になって初めての夏休みになった。宿題をしっかりとこなしつつ、遊びも楽しみたい。もちろん侑衣との時間も大切にしなきゃいけないと思う。
まずはみんなで集まってスケジュールを考えることにした。部活や宿題、遊びをバランスよく配分するように気をつけた方がいい。普段はあまりできない家の手伝いもやれたらいいなと思う。
それぞれのスケジュールが出来上がった。そのままみんなで勉強することにした。1人だと怠けやすいかもしれないが、みんなで競い合って高めていける。
分からないところは教えあって、休憩をはさみながら進めていった。夢を実現するために、今のうちからコツコツと取り組んでいかなければならない。
お昼になってみんなでご飯を食べることにした。母さんがみんなの分を作ってくれていた。昔から母さんの料理は美味しいと評判で、クラスでもすごく人気だった。趣味でみんなと料理教室をやっているらしい。
今日のメニューは親子丼と豚汁だ。デザートは手作りのエクレアらしい。母さんはいつも以上に気合いが入っているみたいだ。
みんな美味しそうに食べてくれた。母さんがすごく喜んでいた。オレも嬉しくなった。侑衣が料理を習いたいと言うと、母さんは快諾していた。オレも料理が得意になりたいと思い、一緒に習うことにした。
昼食後に少し休憩を挟んでから、勉強を再開した。満腹になったあとの勉強は大変だ。睡魔が襲ってくるからだ。
母さんがコーヒーを用意してくれた。みんな眠いのをこらえながら頑張っていた。だいぶ進めることが出来た。初日としてはかなり頑張ったと思う。
残りの時間を使って、カラオケへ行くことになった。それぞれが自由に好きな曲を歌った。侑衣は今日も綺麗な歌声だった。いつ聞いても癒される。天使のような歌声だ。
とても充実した幸せな時間だった。のびのびと過ごすことが出来た。オレは余韻に浸りながら、家路についた。
家に帰ると、母さんから彼女はできたのかと聞かれた。オレは正直に答えた。すると、母さんは笑顔で祝福してくれた。と同時に、責任をもって幸せにしてあげるようにとも言われた。もちろんそのつもりだ。侑衣を悲しませるようなことはあってはならない。
今日は家族で外食することになった。大学生の兄が帰省してきたからだ。兄と会うのは春以来だ。しっかりと勉強を頑張っているらしい。医学部に現役合格するくらいだから、オレの何倍も賢いのだろう。
兄のリクエストでお寿司を食べに行くことになった。昔から兄は刺身やお寿司が好きだった。兄弟喧嘩をしたこともあるけど、一緒に遊んだりしていた。懐かしい思い出だ。
みんな美味しそうに食べていた。いろいろなネタがあって迷ってしまう。新鮮な素材ですごく美味しかった。
家に帰ってからお風呂に入った。そのあとは少しだけテレビを観て、自分の部屋に戻った。侑衣から電話がかかってきた。声が聞きたくなったそうだ。そういうところも可愛い。30分くらい電話をした後、少しだけ勉強をすることにした。
夏休みは始まったばかり。充実した日々になればいいなと思っている。
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