第7話 何気ない日常
今日もまたいつも通りの日常が過ぎ去っていく。オレのとなりには侑衣がいる。命に替えても守り抜かなければならない。絶対に幸せにしてみせると誓った。
2人でデートを楽しむ時もあれば、賢斗たちとWデートを楽しむ時もある。どちらもすごくいい時間を過ごしている。とても充実した幸せの日々だ。
侑衣がそばに居てくれるおかげで、オレも頑張ることができる。かけがえのない存在だ。侑衣が頑張っている姿を見ると、オレも頑張ろうと思える。
今日も侑衣と一緒に帰ることになった。会話が弾んで、すごく楽しい気分だった。夕日が綺麗に輝いていた。侑衣の顔が夕日に照らされていて、思わずドキッとしてしまった。いつも以上に可愛いと思った。
オレは無意識のうちに侑衣の手を握っていた。侑衣もニコッと微笑みながら、握り返してくれた。すごく幸せなひとときだった。きっとオレはだらしのないニヤけ顔になっていただろう。
人通りの少ない場所で立ち止まり、オレたちは唇を重ねた。侑衣の温もりを直に感じることができた。今まで以上に至福の時間だった。侑衣をしっかりと抱きしめた。
何気ないことでも、侑衣と一緒なら幸せを感じることが出来る。運命の人なのだとさえ思うほどだった。
家に着くと夕飯が出来上がっていた。先にお風呂に入りたかったが、母さんが先に食べてと言うのでその通りにした。今日のメインはハンバーグとサイコロステーキだ。オレはお肉には目がない。肉汁たっぷりでとてもジューシーだった。
ご飯を食べた後、お風呂に入った。その間、侑衣のことばかり考えていた。今日は初めて唇を重ねたが、その時の興奮が今も残っていた。とてもやわらかい唇だった。賢斗たちもこんな風にイチャイチャしているのだろうかと思った。
勉強をおろそかにしてはいけない。夢に向かって頑張らなければならない。サクッと宿題を済ませ、予習・復習に取り組んだ。今のところ、一学期の定期試験はそれなりにいい結果を出せている。しっかりとそれを継続していきたいと思う。侑衣も成績上位にいる。二人で競い合って高めていければいいなと思っている。
翌日、4人で登校した。賢斗たちは相変わらずイチャイチャしていた。さすがに人目を気にしておいたほうがいいと思うのだが、そんなことはお構いなしのようだ。オレたちも手をつないで歩いた。
何気ないことでも幸せを感じることができるというのは、当たり前のようで難しいことだと思う。ありがたいことだ。侑衣に対する感謝の気持ちを忘れないようにしなければならないだろう。
学校に着くと、オレたちが一番乗りだった。賢斗たちは美術室へ絵を描くに行くと言っていた。侑衣と二人きりになって、かわいい顔を眺めていた。侑衣のほうから唇を重ねてきた。誰かに見られるかもしれないという思いから、よりいっそうドキドキしてしまった。
思う存分に楽しんだ後、一緒に勉強することにした。お互いにわからないところを教えあったり、一緒に考えたりした。やっぱり侑衣と一緒だと、勉強も頑張れる。苦手な科目や内容でも熱心に取り組むことができる。愛の力はすごいと思う。
もうすぐ夏休みがやってくる。もちろん遊びと勉強、どっちも大事だ。宿題は早い段階で終わらせて、一学期の復習や自分の夢につながる勉強をしたいところだ。勉強ばかりでは疲れてしまうので、遊びの時間もそれなりにほしい。何より、侑衣に会えないとすごく寂しい。デートも存分にするつもりだ。
一学期にはいろいろな思い出を作ることができた。二学期は体育祭や文化祭、校外学習などいろいろな行事がある。もちろんスポーツデイもある。一度きりの人生だ。侑衣と一緒にいっぱい楽しみたいと思う。
放課後に、侑衣と二人でカラオケに行くことにした。平日の夕方なら学割でかなり安くおさえることができる。とてもありがたい。今回はラブソングが多い。一緒に歌ったりもした。侑衣の歌声は相変わらず綺麗で透き通っていた。心に響いてくるようだった。侑衣はオレの歌声をほめてくれた。
ひとしきり歌って、思う存分に楽しんだ。その帰り道、侑衣の両親と出くわした。侑衣は付き合っている人がいることをすでに伝えていたが、いざ出くわすと緊張してしまった。なんとか挨拶することができた。そんなに緊張しなくていいよと言ってくれた。むしろ、侑衣をよろしくと言ってくれた。侑衣の両親に認めてもらえたということだ。すごくありがたかった。
侑衣を家まで送っていった。軽く口づけをした後、侑衣は家の中に入っていった。オレも家へと向かった。
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