第5話 スポーツデイ 〜侑衣 Side〜
スポーツデイ、侑衣 Sideのお話
私は小さい頃から剣道を続けている。だけど球技はあまりやったことがない。できる限り頑張ってみようとは思うけど。
剣道は個人戦の要素が大きい。でも球技となれば、チームワークが大切になる。絆を深め、連携の取れたプレーを目指すことが重要になるだろう。
日々の練習が大事だ。コツコツ積み重ねていくことで実現できる。せっかくやるのだから優勝を目指して、とことん突き進んでいきたいと思っている。
放課後にみんなで自主トレをすることにした。チーム全員が同じ目標に向かって頑張っている。ゴールがブレないことも大切だ。挫けそうな時もみんなで支え合って、壁を乗り越えていければいいなと思う。
体を動かしていい汗をかくことで、メンタル面でもいい効果がある。とてもリフレッシュすることができる。みんながいい笑顔でボールを追いかけていた。
大会まであと少しという頃には、チームの絆はとても強固なものになっていた。しっかりと声をかけあい、連携して動けるようになっていた。
ふと、男子の練習が目に入った。柊斗がかなり活躍しているようだった。動きが機敏で、すごくカッコよかった。
女子チームも負けてはいられない。一生懸命に頑張るのみだ。大会までの残り数日、できる限りチームを高めたい。
いよいよ、スポーツデイ当日となった。不安と期待が入り交じる気持ちだ。これまでの練習の成果を思う存分に発揮したいと思う。
まずは開会式があった。どの学年やクラスも、やる気に満ちあふれていた。この日のため、一生懸命に練習をしてきたんだろうなというのがひしひしと伝わってきた。
開会式のあと、競技会場に移動して、ルール説明があった。グラウンドで男女が半分ずつ使用するらしい。男子のプレーも見ることができるということだ。柊斗のカッコいいプレーを目に焼き付けたい(笑)
まずは準備体操と軽いアップだ。ケガをしないのも、とても大事なことだ。ボールをラリーして、動きを確認する。
いよいよ、初戦になった。手強そうな相手だ。だけど最後まで諦めない。しっかりとボールを追いかけたい。
点の取り合いになった。なんとか食らいついて、連続で点を取りたい。相手の動きを読んで、見極めることが大事だ。
なんとか初戦を制することができた。チーム一丸となって頑張った結果だ。やっぱり勝てると嬉しい。次の試合に備えて、適度な休憩と更なる戦略を練る。
次の相手はバレーボール経験者がいるらしい。今はやっていないようだが、油断は禁物だと思う。これに勝てれば決勝戦だ。落ち着いてプレーしたい。
試合が始まってすぐ、相手に連続得点を許してしまった。ちょっとした気の緩みが命取りだ。冷静にプレーしなければ。
負けてはいられないので、最後までボールに食らいついて諦めない。なんとかして点を取りたいところだ。
しっかりとボールの動きを見て、それに対応することを意識した。意地でもボールを地面に落とさない心づもりだった。
辛うじて勝利をつかみ取った。みんなで力を合わせた結果だ。チームの結束を感じることが出来た。
いよいよ次は決勝戦だ。ただし、相手チームにはバレーボール部員が複数いるらしい。ルール上は、該当する部活の在籍者は3人までとなっている。油断は禁物だし、そう簡単には勝てない相手だろう。だけど、全力でプレーするのみだ。
相手チームの準決勝の様子を観ていた。強烈なサーブやアタックが飛んでくる。動きがすごくキビキビしている。ムダな動きが全くない。さすがはバレー部という感じだ。
ついに決勝戦、天王山をむかえた。最後まで諦めないで食らいついていきたい。
試合開始直後から、強烈なサーブやアタックが飛んできた。ボールを追いかけるので精一杯だった。それでもみんな諦めようとはしなかった。最後まで勝利を信じて戦った。だけどバレーボール部員を前にして、壁があまりにも大きすぎた。でも、ストレート負けにはならなかった。むしろ、健闘したのかもしれない。
1-3で負けたものの、1セットは取ることができたのだ。悔しくないわけではない。だけど、みんなでベストを尽くした。やれるだけのことはやった。準優勝という結果をまずは祝いたい。
男子は優勝したらしい。男女でアベック優勝できればよかったけど、それでも男女で優勝と準優勝になったのはうちのクラスだけだ。先生も一緒に喜んでくれた。みんなそれなりに満足していた。
2学期はぜひともアベック優勝をできればいいなと思う。柊斗のかっこいい姿が見れたのでとても満足だ。惚れ惚れするくらいの活躍ぶりだったと思う。
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