7話


「ビィッ」(サメ三郎)

鳥は、ドヤ顔をしている。


「ぶくっ」 (えっ?)


「ピュロピュロロロロ」(あなたは今日からサメ三郎よ!感謝しなさい。)


『名前を獲得しました。"サメ三郎"名付けの効果により、お互いの会話が可能になりました。変更はできません。」


ちょっと待って、変更できないって?俺一生サメ三郎?進化してサメじゃなくなってもサメ三郎?


『肯定』


俺は無言で、鳥に水をかける。


「ちょっと、何すんのよ。カッコ良すぎて名前負けしてるって?大丈夫、進化すれば名前に見合う様になるよ。頑張って!」

名付けの効果なのか、今までダブって聞こえていた鳥の鳴き声が消えた。


もう一度、鳥に水をかける。


「私に名前つけて貰って嬉しいのはわかるけど、いい加減にしないと怒るよ。」

このアホ鳥は、サメ三郎をカッコいいとでも思っているのだろうか。


「ちょっ お前ふざけるなよ!サメ三郎のどこがかっこいいんだよ。進化してサメじゃなくなったらどうするんだよ!サメじゃないのにサメ三郎って、名乗らなきゃ行けなくなったじゃねぇーか!」

遂に、俺の堪忍袋が切れた。


鳥は、驚いたように答える。

「はっ、確かに。サメじゃないのに、サメ三郎。盲点だったわ。」



俺は、ステータスを開く。



[種族]ベイビーコービットシャーク(亜種)

[レベル] 12/30

[名前]サメ三郎  new


HP 50/50

MP 20/25

SP 32


攻撃力: 50

守備力: 41

魔法力: 17

魔守力: 36

素早さ: 84

運:50


スキル

[危機感知]LV2[鑑定]LV2 [高速パクパク]LV1

[噛み付く]LV1


ユニークスキル

[受け継ぎ]LV1

[経験値2倍]


種族スキル

[光魔法(弱小)]LV1 (フラッシュ) [鮫肌]LV1

[跳ねる]LV1

種族ユニークスキル

[光るオーブ]


称号

[授かりし者]new[無慈悲][まぁいい事あるさ][じゃっこ]


__________


ステータス画面の名前の欄に、サメ三郎と記載されていた。


終わった。こんなダサい名前を名乗り続けなきゃ行けないのか、、、


それと新しい称号を獲得して居たみたいだ。


____________________

[授かりし者]


名前を付けてくれた者がピンチの時。名付け親だけで対処が不可能な時、効果を発動する。

名付け親の居場所を随時わかるようになる。


____________________

この能力が発動しないことを祈ろう。


ステータス画面を見て落ち込んでいると、鳥から話しかけられた。


「ステータス見せて?」

この鳥は、俺の全て(ステータス)が見たいようだ。

簡単に見せちゃいけない気がする。


「いやだ」

俺は、断ることが出る人間なのだ。


『魚です。』

サボちゃんのツッコミがまた入った。


「私のステータスも見せるから、お願い。転生者のステータスがどんなものか見てみたいの!」

鳥は、頭を勢いよく下げた。


確かにこの鳥のステータスは、気になる。見せ合いっこしてもいいと思う。そう言えば、この鳥の名前をまだ聞いていない事に気がついた。


「名前」

今更名前を聞くのが恥ずかしくて、小声になってしまった。


「んっ?」

鳥は首を傾げる。


「名前を教えてください。」

鳥は、それを聞きニヤニヤしながら答える

「いいわよ。よく聞きなさい。

私の名は、雪音。またの名は、氷の魔王。いずれこの空の王者になる者、そして氷の支配者!私が本気を出せば、世界の水を全て氷にすることができるわ!生きてることに感謝しなさい」

雪音は、翼を広げる。羽が宙を舞う。そして鳥の右目が青白く光出した。


(かっけぇ〜〜)

もしも、他の鳥が言っていたら厨二病なんじゃねと思うけど雪音が言うと、本当に聞こえる。


「それで、ステータス見せてくれる?」


「わかった。でもどうやって見せることができるか、わからない。」

申し訳なさそうに、俺は答える。


「ステータス閲覧許可と言えば、相手に見せられるようになるわよ。私のステータスは、これね。」


目の前に雪音のステータスが映る。

「わかった。ステータス閲覧許可」

雪音の前に自分のステータスが映し出されたのを確認して、雪音のステータスを見る。



[種族]ブリザードバード(亜種)

[レベル] 52/70

[名前]雪音


HP 360/360

MP 560/560


攻撃力: 90

守備力: 130

魔法力: 530

魔守力: 140

素早さ: 250

運:70


スキル

[敏感]LV2[夜目]LV2 [魔力探知]LV1

[サードアイ]LV1[氷魔法]LV6[MP上昇]LV4[MP瞬時回復]LV4[高速移動]LV3[寝付き]LV1[つつく]LV1[ひっかく]LV1 [丸呑み]LV1 [バタつく]LV1 [思念伝達]LV3


ユニークスキル

[千里眼]LV3

[二つの命]

[氷の魔眼]


種族スキル

[急上昇]LV1 [氷魔法倍化]LV2[見破る]LV1[隠密]LV1


称号

[名付け親][転生者][迷子][捕食者]



____________


雪音のステータスを見て、少し引いた。

強すぎる、、なんだこの化け物は。ステータス何一つとして勝ててない。ステータスの差は、あると思っていたが、流石に心が折れそうだ。

スキルの量が桁違いに多い。もしかしなくても俺弱い?


雪音は、俺のステータスを見終わったのか話しかけてきた。

「あんた。物凄く弱いのね。それとこのユニークスキル[経験値2倍]は、SSランク級に強いけど、[受け継ぎ]これは、バットユニークスキル見たいね。マイナスになるスキルなんて初めて見た。

種族スキルは、進化したときに全て引き継ぐわよ。

一つしか引き継げないなんて可哀想。」




それを聞いて俺は、言葉を失った。

俺tueeeeどころか、俺yoeeeeだろ。女神様は、なんでこんなユニークスキルを渡したの?。


パキッ


心の壊れる音がした。俺強くならねぇーじゃん。



〜〜〜〜〜〜〜


[名付け]


名前を与えた者がピンチの時。名前を与えた者だけで対処が不可能な時、効果を発動する。

授かりし者の居場所を随時わかるようになる。


____________________


種属ユニークスキル[氷の魔眼]→ユニークスキル[氷の魔眼]に変更




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