4話

オイルフィッシュが俺に向かって、体当たりを仕掛けてきた。

(ごめんな。俺は火が怖いんだ。)

オイルフィッシュが、近づいて来たのを確認し一定の距離を保ちながら逃げる。

(水の中で燃える火ってどう考えてもやばいでしょ。勝手に燃え尽きてくださいな。)


『正々堂々とか言っときながら、せこいですね。』

サボちゃんの冷たい声が聞こえる。

(これも戦略だよ。頭を使わなきゃこの世界生きては行けないよ)

俺の超絶ドヤ顔が決まる。後ろから怨念みたいな音が聞こえる。気のせいだよ気のせい。


ボォォォォ ぷすぅ


後ろを振り返ると、オイルフィッシュはいなくなり焼き魚が浮かんでいた。いい勝負だったよ。また戦おうな。


(いただきます!)

ガブッ

魚って味覚ないらしい。全然美味しくない。子供の時に食べた砂みたいな味。味覚ある魚っているのかな?食が美味しくないと、生きる活力減っちゃうなぁー。


《レベルが《3》上がりました。進化が可能になりました。

LV5達成 SPボーナスを獲得しました。

LVUP報酬と合わせてSP +5。』》


一口食べただけでこの経験値。予想だが、格上の方が経験値が多いのだろう。

残っている焼き魚が、どこからか現れたベイビースモールフィッシュの群に食べられている。

(てめーふざけんなよ。俺のご飯食べるんじゃねぇーよ。食べ物の恨み晴らすべし 全員俺の胃袋に入れてやる。)


ビビビーーービビビーーー


危機感知のブザーが鳴り始めた。上流を見ると、超絶スピードで迫ってくるモンスター。

(ゲッまたあいつか、、逃げるしかねぇーな。)

イリュージョンヒトデナシが空気砲を飛ばしながら迫ってくる。

(ベイビースモールフィッシュも食べてないで、逃げた方がいいよ〜)

ベイビースモールフィッシュが囮になってくれるだろうと思い俺は、ゆっくり下って行った。


____________

十分くらい泳ぎ水草を見つけたで、休憩を取ることに。


(サボちゃん、進化可能な種族教えて〜)


進化可能


[トゥースフィッシュ]

[ベイビーコービットシャーク]

[ベイビースモールヘッドロフィン]


[トゥースフィッシュ]

ベイビートゥースフィッシュの成体。

噛む力が強く大きな牙が特徴だ。

噛みつかれたら最後、噛みちぎるまで離さない


[ベイビーコービットシャーク]

とても小さいサメ。成体になっても28センチしかない

腹部に発光体を持つ。光を放ち魚を集めて捕らえる。

光魔法を覚える。

食べていない時はHPが減り続ける。


[ベイビースモールヘッドロフィン]

丸っこくとても愛らしい姿をしている

超音波を放ち周りの様子を細かく把握する。

人に捕獲されると、見せ物や食用にされる。


__________


三つの進化先かぁ。この進化は今後にかなーり関わってきそうだなぁ。

まずは、トゥースフィッシュ。これは、嫌だなぁ

攻撃力とか、高くなっても歯が欠けたらお終いだし。


[ベイビーコービットシャーク]

[ベイビースモールヘッドロフィン]

この二択だな。やっぱロマンを求めるならサメ一択だろ!でもHP減り続けるのは、きつい。

メリットは光魔法だろう。魔法使ってみたい


次は

ベイビースモールヘッドロフィン

超音波で索敵や、地形把握ができる。そして何より可愛いと。

能力は、すごく優秀で見た目がいい。

デミリットは、人に狙われると。

やっぱりこの世界にも、人はいるんだよなぁ。食用になった時点でゲームオーバー。


よし、ベイビーコービットシャーク君に決めた!


(さぼちゃん 進化よろしく!)


『本当に、ベイビーコービットシャークでよろしいのですね?』


(YES)


『本当に?』

心配そうな声でもう一度問いかけられた。


(もちろん!男はロマンを求めるもの)


『わかりました。進化を始めます』


体が発光し始める。

前回の参加とおんなじだなぁ。俺光ってる。俺サメになります。


一分経過。


あれれまだ光が治らないぞ?

不都合があったのかな。


二分経過


んんんん????


五分経過。

体から煙が巻き起こる。やっと来たか。お待たせしました。

サメになって俺tueeeeします。

意識が朦朧としてきた。おかしいな、今までこんなことなかったのに。このまま死んじゃうのかな? 俺ツエー始まる前に、やられちゃうのかな?あぁ、さようなら異世界


(おやすみなさい)


〜〜〜〜〜〜〜〜

作者レポート

5話まで一気に書き終えたので。すごい疲れた。

俺もおやすみなさい




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る