1話

目が覚めると、そこは水色の世界だった。

あれれ、体が動かしづらいな

手がない 足がない

嫌な予感.....



「ぶくぶくぶくぶー!!!」

 (魚になってるー!!!)


おっ落ち着くんだ俺

まずは、状況整理しなきゃ。


女神は"転生する権利を与える"って言った。

人に転生すると、言ってなかった。

騙された。

この体じゃ、ハーレムなんて無理だよなぁ。

人じゃないし。

魚とランデブー?

無理無理無理無理

俺は人以外受け入れられません。

あーあ 鬱です。

人間辞めて魚になりました。





ただいま、辺りを探検中。

此処は、海では無く川のようです。

川の勢いが強くて、下る事しかできません。


「ぶくぶくぶ」

(なんもない)

川を下ること1時間

魚は、1匹も見当たらず

水草と石しか、見当たらない。

水草の周りは川の勢いが弱く止まることができる。


(誰もこんな異世界生活 求めてないよ)


俺は空を眺め、口をパクパクさせていた。

水草の周りには多くのプランクトンが生息していて

魚のエネルギー源になっている

お腹が減っている訳でないが

"食べれる時に食べる"精神だ。



空に浮かぶ太陽みたいな惑星

異世界だから太陽じゃ無いんだろうなぁ


体が、ゾクっとした。

一瞬だけ 痺れるような間隔



『レベルが《1》上がりました』


何今の声!あのクソ女神の声にそっくりだ

思い出したら腹立ってきた。



レベルが上がった。

産まれてから一度もステータス確認してないや。

辺りを探索するの夢中になっちゃった。



(ステータスオープン)

思うだけじゃダメみたい。

声に出さなきゃダメみたいだな。


「ぶくーぶくぶーぶん」

(ステータスオープン)

声出すと酸欠になるから嫌なんだよ。

苦しい思いしたんだから ちゃんと見せてくれよ?


[種族]ベイビースモールフィッシュ

[レベル] 2/5

[名前]


HP 5/5

MP 3/3

SP 1


攻撃力: 1

守備力: 2

魔法力: 1

魔守力: 2

素早さ: 3

運:50


スキル

[危機感知]LV1[鑑定]LV1


ユニークスキル

[受け継ぎ]LV1

[経験値2倍]


種族スキル

[高速パクパク]LV1


称号

[じゃっこ]

__________


、、、、、弱い。圧倒的弱者 

他の生物に見つからなくてよかった。

運が良かっただけで、探索するのも危険な事がわかったよ。


口で画面の名前を押すと細かい解説が出てくる

なんで知ってるかって?

なんとなくわかったんだよ。理由は特にない



[ベイビースモールフィッシュ]

見た目は、地球のメダカとほとんど変わらない。

左右に小さな鱗が二つ付いている。小魚

常に口をパクパクしてる可愛い


__________


全然ファンタジー感ねぇ〜

異世界なのに!異世界なのに!


スキルの方は、



[危機感知]LV1

身の危険ある時 なんとな〜くわかる

レベルが上がるとはっきりわかるようになる。

次のレベルまで[消費SP:5]

女神からのサプライズプレゼント。

『すぐ死んだらつまらないでしょ』


[鑑定]LV1

見たものの詳細が分かる。

レベル1だとほとんどわからない

次のレベルまで[消費SP:5]

女神からのサプライズプレゼント。

『無知な貴方に、、』



__________


(女神まじ天使)

魚に転生させられた時は、髪の毛全部抜いてやろう

と思っていたけど。

許しちゃう 

魚でも頑張って生き抜いちゃうんだから!


物は試しで水草に目線を向けて


「ぶくぶく」

(鑑定)


『水草』


使えねぇーー なんとなくわかってたよ

どうせ こんもんだろーって思ってたよ

あの、腹黒女神がすんなり良いスキルくれるなんて思ってなかったし


思ってなかったし、、、



使ってたらレベル上がるでしょ

『否 スキルレベルはSP消費レベルのみでレベルが上がります。 LVUP 1につきSP 1貰えます。五の倍数の時SPにボーナスが付きます。

また、SP消費して、スキル獲得などは無いので気をつけましょう。スキルはレベルアップ時又は、進化の時のみ貰えます。』


えええええええぇ

厳しくね。めちゃくちゃハードモード

SP無駄に消費したら詰んじゃうじゃん。

女神様イージーモードになりませんかね?

俺tueeeしたいんですけど


次はユニークスキル見てみますか。



[受け継ぎ]LV1

種族スキルを一つ受け継ぐことができる。

次のレベルまでSP消費:50

(転生ボーナススキル)


[経験値2倍]

経験値が2倍になる

(転生ボーナススキル)


__________


経験値2倍は、メッチャ嬉しい

これが異世界チートって奴っすよね

これがないと始まらないって言うか

女神様わかってる〜♪


受け継ぎは、次のレベルまでのSP消費

えげつないなぁ

いつレベル上げれるか分かったもんじゃないさ。

レベル最大値5だし。無理ゲーじゃん。

効果は流石ユニークスキル

わらわは満足じゃ


「ぶくぶくぶー ぶくぶくぶくぶく」

(ねぇねぇー 種族スキルってなぁにー?)


『種族スキルとは、その種族でしか覚えられないスキルのことです。進化すると種族スキルはなくなります。』


なるほどなるほど

理解理解



「ぶくー ぶくぶくくぶく」

(でさー 君は誰?)


『私は、サポートボイスです。

あなたの必要最低限の事しか、お答えできませんが

あなたの旅のサポートをするようにと、女神様から依頼がありました。ご質問等は、声に出さずとも念じてくだされば、伝わります』


(了解。これで大丈夫かな?

これからよろしくお願いします。)


『大丈夫です。よろしくお願いします』


うんうん 礼儀正しくていい子!

会話って素晴らしい

いつかお会いできたらいいなぁ

一人(一匹)は寂しいし。

話せるのは、最低限って言ってたなぁ

少し寂しさを感じる。




最後の称号見ておきますか。

名前からしていい内容じゃ無さそうだけど


[じゃっこ]

この世で最も弱い魚

女神に向かって自称女神とか傲慢女神とか言うから

最弱の魚にしてやったわwww

ざまぁwwwww



__________


あいつ。人の人(魚)生なんだと思ってるんだ。

絶対許さない。

もしまた会うことがあったらぶん殴ってやる。

くそったれぇぇぇぇぇぇぇぇ



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

作者レポート

魚って美味しいよね

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る