第19話 飼い主の女の子

「ニヤー!!!」慌てて駆け寄る巨大ニャーこと巨大猫


わん子、アーシュさん、小鳥さんと皆 急いで、たおれた少女の元に行く



大丈夫ですか?ワン! アーシュさんは 

頬が赤く、息の荒い少女の額に手を置く


「ひどい熱だ  流行の悪性の風邪か」と一言


心配そうに少女に擦り寄りながら鳴く巨大猫「ニャー!!」

 その声に潤んだ目を開けた少女


「スージャ ここにいたの?」


「マナリ!!」 向こう側から、15才ぐらいの羊飼いの男の子が 

羊の群れとともに 駈けて来た


ふうーと息をつき 男の子を見て「お兄ちゃん….?」


「寝てなきゃだめだろう!!

猫のスージャは大丈夫だって言ったろう!」


「たしか、銀色のラベンダーて、悪性の風邪の薬になるワン」


「もしかして この巨大ニャーは、飼い主の女の子の病気を治す為

この銀色のラベンダーを捜してたのですねワン!」


「エイルさん、アーシュさん」

 2人を見ると うなずく小鳥(エイル)さんとアーシュさん


「はいですワン! 銀色のラベンダーですワン!」


「これ…..」半分泣きそうになり 言葉も出ない羊飼いの少年


「あ、お礼なら この巨大ニャーこと猫のスージャに言ってください! 

スージャが見つけた銀色のラベンダーです。」

「褒めてあげてくださいワン!」


二人と巨大ニャーを彼らのお家まで送ったワン! 


「ありがとう! お茶でも飲んでいきませんか?」と

羊飼いの少年

きっと名前はペーターだろう….

そして近くにはハイジという女の子がいるだろう!.


「いいえ、僕らは、急いで街に向かいますワン! ではまたワン!」


「街に行くの? じゃあ 近道を教えてあげる!遅くとも、昼過ぎには街に着くよ!」 

「え!助かりますワン!」



街に向かう途中….


「兄妹か…..」とアーシュさん


「どうしたんですか?ワン」 「仲がよかったな……」


なんか淋しげに笑いませんでしたか?ワン?

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