第2話

 第二王女メアリーに促されるまま、僕達のステータスとスキルの確認を行うこととなった。


「では! これからお前たちのステータス及びスキルの確認を行ってゆく! 1人ずつ順番に水晶の前に来い!」


 場の空気を切り替えるかのように、国王が大声で指示を飛ばす。

 周りにいた騎士たちに1列に並ばされた僕達は、1人ずつ水晶のある台座の前に連れていかれる。


 最初は、クラスで威張り散らしていた“鈴木陵すずきりょう”が台座の前に行く。鈴木はクラスのリーダー的存在で、プロレスラーのような体格と強気な性格で逆らう人には制裁と称して暴力やいじめを繰り返していた奴だ。


「さぁ、この水晶に両手を置いてステータスオープンと唱えてください」


「俺に指図してんじゃねぇ! ……ステータスオープン。これでいいのか?!」


 喚く鈴木がステータスオープンと口にした時、水晶が光り空中にステータスが映し出される。その様子は僕らの世界のプロジェクターによく似ていた。


鈴木すずき りょう

職業:勇者

Lv:1

SP(スキルポイント):0

攻撃:50

防御:20

魔力:10

素早さ:20

適応力:0

スキル:聖剣術、怪力


 ステータスが映し出された時に、騎士達が「おぉ」と声を上げる。

 自分のステータスを見た鈴木は職業:勇者を皆に自慢しながら騒いでいた。

 鈴木の後も次々にステータスが表示されていく。


山下やました 祐樹ゆうき

職業:剣士

Lv:1

SP(スキルポイント):0

攻撃:30

防御:20

魔力:10

素早さ:20

適応力:0

スキル:下位剣術、下位風魔術



川上川上 悠斗ゆうと

職業:剣士

Lv:1

SP(スキルポイント):0

攻撃:30

防御:10

魔力:20

素早さ:20

適応力:0

スキル:下位剣術、下位火魔術



星野ほしの れい

職業:魔術師

Lv:1

SP(スキルポイント):0

攻撃:10

防御:10

魔力:40

素早さ:20

適応力:0

スキル:下位火魔術、下位水魔術、下位風魔術



速水はやみ 俊介しゅんすけ

職業:狩人

Lv:1

SP(スキルポイント):0

攻撃:20

防御:10

魔力:20

素早さ:30

適応力:10

スキル:下位弓術、下位風魔術



壁山かべやま ごう

職業:騎士

Lv:1

SP(スキルポイント):0

攻撃:40

防御:30

魔力:0

素早さ:20

適応力:0

スキル:下位斧術、下位槍術



黒川くろかわ 亜希子あきこ

職業:呪術士

Lv:1

SP(スキルポイント):0

攻撃:10

防御:10

魔力:40

素早さ:10

適応力:20

スキル:下位闇魔術、下位麻痺耐性



笹川ささかわ 麻由まゆ

職業:聖女

Lv:1

SP(スキルポイント):0

攻撃:10

防御:20

魔力:60

素早さ:10

適応力:0

スキル:神聖術、下位光魔術



保村やすむら めぐみ

職業:錬金術師

Lv:1

SP(スキルポイント):0

攻撃:20

防御:10

魔力:40

素早さ:10

適応力:20

スキル:錬金術、下位土魔術

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