第2話 復讐

私たちは、2年生になった。

私は、まだYちゃんが気になっていたのかもしれない。ある日、Wちゃんに、Yちゃんってなんで辞めたか知ってる?と聞いた。すると、RちゃんとCちゃん(私)と私(Wちゃん)がいじめたみたいなこと言ってるんだってっと言われた。

正直、いじめなんて無かった。先輩達全員が証言してくれると思う。Yちゃんは、気が強く、むしろ、いじめを止める側のように感じるまでに。


私は、何故Yちゃんが嘘をつくのかがわからなくて、疎遠になっていたYちゃんに手紙を書いた。手紙を机にいれると、翌日、私の机の中に返事が来ていた。

特に喧嘩したわけでもなかったが、私たちはまた、仲良くなった。そして、ついに聞いた。

嘘をついた理由ではなく、なんで辞めたの?と。すると、Cちゃん(私)がRちゃんと話してて、構ってくれなかったからと言われた。


嘘をついた理由を聞くと、そんなことしてないという。しかし、Yちゃんは、妹のバレークラブに顔を出した際に、いじめられたと泣いて話していたと、保護者Aの娘、後輩Nが言う。

私は、もうYちゃんが信じられなくなった。何がしたいのだろうか。それでも、私はYちゃんと信友とまではいかないが、友達として接していた。


手馴れた顧問の先生が退職し、H先生がバレー部の顧問となった。20代前半位で、体つきは少々太めだった。H先生は、テニス部だったらしい。

顧問の先生がバレーボールをしたことが無いなんて、私たちの間は不安しか無かった。ただでさえ、先輩達が強い世代だったのにと。

しかし、そのH先生はテニスで良い選手だったらしく、トレーニングがかなり厳しかった。

特に、練習前の校庭5週と、200メートル走10本と、体幹トレーニング40分は、キツかった。

先輩達が強かったのもあり、1年生は練習する時間は一日練習で30分あるかないかだった。そのため、いきなり練習がハードになり、怪我をするメンバーも多数いた。私も、ランニングで肉離れ、シンスプリント(足のけんを痛める。疲労による)になり、怪我を繰り返していた。


日頃帰る時は、同じ方向のRちゃん、Wちゃん、私、後輩Nと一緒に帰っていた。

いつものように帰っていると、前にいた、後輩N

とRちゃんが話していて、道幅が広くないため、私とWちゃんが話していた。その時、歩くのが遅かったの、Rちゃん達と私たちの間が少しできた。すると、Rちゃんが早く歩いてよ、仲悪い部活に見えるじゃんという。正直、保育園が同じで小学校が違ったRちゃんは、好きではなかった。外ズラがいいのだ。


また、私はH先生が嫌いだった。若いからか、プライベートにも土足でズカズカ入ってくる。私が髪の毛が邪魔でピンで止めてきた時も、なんで、ピンつけてるの?とかなり低い声で言われた。校則違反ではないし、私は軽く受け流した。


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