wang?

otoha

第1話 終わりの始まり

まだ、肌寒い4月私たちは中学生になった。

中学校の制服を着るだけで喜びに満ちている私は、まだ何も知らなかった。




私たちの中学校は、九州にある県の田舎にあり、1学年1クラスしかなく、小学校から変わらずクラスのメンバーも同じメンツだった。

私は、仲がいいYちゃんとは保育園から同じで世間で言う信友だった。Yちゃんとは、同じ部活に入ろうねと小学校から話していた。


そして、私たちは、バレー部に入部した。

1年生は全員で5人入部した。

当時のバレー部は、強く、県大会で入賞するレベルだった。顧問の先生も手馴れた先生で初心者である私たちにも色々と教えてくれた。


1年生は、Yちゃん、Mちゃん、Wちゃん、Rちゃんで、RちゃんとMちゃんが経験者であった。私たち1年生は、2、3年生のサポートや応援をしていた。そして、無事に3年生は、大会で結果を残し、引退した。8月下旬、新チームも始まり、自転車で中学校へ向かった。ネットを張っていると、いつも15分前には来るはずのYちゃんが来なかった。私は、風邪か何かだと思った。


夏休みが終わるまでYちゃんは、練習に来なかった。


始業式、Yちゃんは学校に来ていた。

私は、大丈夫?と聞いた。Yちゃんは、何も答えなかった。

休み時間、RちゃんにYちゃんどうしたのかな?と聞いた。すると、辞めたんだって部活と返ってきた。私は、あまり、悲しくなかった。薄々感じていた。Mちゃんに知ってたか聞くと

、夏休みの時に聞いたらしい。私は、何故か今悲しくなった。Yちゃんから相談して欲しかったのだと思う。結局、そこから話しにくくなり、Yちゃんとは疎遠になった。







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