第9話

 偶然、といえば偶然。

 ただ必然といえば必然。 

 この騎士団は首都で起こる事件の一部を管轄している。首都を根城にしている盗賊が逃げたとなれば近隣地域くらいまでは追いかけていく。

 そしてこの首都で面倒ごとを起こせば何割かの可能性でここに連れてこられる。

 そして、まぁその、騎士団の詰め所では言いにくいことだが冒険者というのは厄介なことを起こす商売。

 厄介なことに首を突っ込んだり、厄介なことをやらかしたり。

 そういうわけで二人が団長に再会するのは、むしろ今の今まで再会しなかった方がおかしいと言ってもいい。

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