第17話 ケレン

私は少女の攻撃を間一髪防いだ、と思ったが少し頬をかすったようだ。

私は距離を取った。

魔王「お前、勇者の遺品が使えるのか?」

私の体に攻撃できたのは勇者の遺品しかないそう思ったが一応聞いてみた。

ケレン「その呼び方は好きじゃないな、勇者会はこの力をスキルと呼んでいます。あと、あなたの質問に答えると当たり前でしょう?何度も言うように私は勇者の子孫だと」

少女は私の質問に答えながら切り刻んできた。しかし、質問に答えてくれるんだな

消滅魔法が効かないとこを見るにスキルとやらは少なくとも5つは持っているようだ。

ここから、結論づけた。

魔王「お前が勇者の子孫というのは嘘だな?」

勇者の遺品、、、スキルは普通の人間では耐えられない。

しかし、少女の動きを見るに勇者会の人間に洗脳と薬物投与をされたのだろう。

ケレン「なぜそんな事を言える?」

質問するならその斬撃を止めろよ、心の中で突っ込んだ。

魔王「初代勇者は私が殺したから、もう一つは勇者の彼女も勇者パーティーの一員だった、そして、それも殺したからだ」

ケレン「何?」

彼女の斬撃が止まった。

今言った事は全部事実だ、あの時全員私が殺した。

それを聞いて自称勇者の子孫は震えていた。

壊れたのかと思い様子をうかがっていると。

ケレンは壊れた人形のように動きを止めた。そして、

ケレン「あなた、私の中でスキルが何個あるか把握できてますか?」

質問の意味が分からなかったが、一つ分かったのは少女の声が変わった気がする

魔王「少なくとも5つはあるだろう?」

とりあえず、答えてみた。

少女はさっきとは違うように、まるで、誰かに操られているような?

ケレン「惜しいな。こいつの中には、、、8個中7個のスキルを取り込ませてるんだよ」

口調が変わった、やっぱり、操られてるな。しかし、術者も見当たらないだと?

そして、動いたと思うと、速度が変わっていた、さっきより2倍くらいのスピードで動いた。

魔王「お前何者だ?」

少女が止まったタイミングで聞いてみた。

ケレン「私__は_勇者_の」

完全に壊れている。私は少女の動きに対応し一撃お腹に入れると、変な感覚だった。よくわからない

私は少女に近づくと急発進した。

そして、私の方に剣を向け胸元に飛んできた。だが私は避けられないし魔法でも間に合わない。

すると、正面から誰かに押された。

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