第15話 一夜

宿に戻りお風呂に入る事になった。

服を脱ぎ体を洗った後に湯につかった。

外の看板には『肩こり解消 腰痛解消』なんか老人くさいが

しかし、ステータスに影響は見られないが効いている気がする。

アヤ「魔王様、先に上がりますね」

木の柵の先からアヤの声がした。

魔王「ああ、私はもう少し浸かっているよ」

十分くらいたっただろうか。

風呂から出ると宿主から牛乳をもらった。牛乳は体に染み渡った

部屋に戻るとアヤは浴衣を着て、もうすでに眠っていた。

すやすやという寝息を立てて

魔王「まぁ、今日はいろいろあったからな」

アヤ「魔王__様__」

寝言を言っている姿を見ているとなんだか心が温かくなった。

アヤが寝ている部屋の電気を消し、違う部屋で仕事をすることにした。


魔王「これがあれで、、、」

一時間くらいたっただろうか

すると、スッと戸が開いた

アヤ「魔王様何をなさっているのですか?」

アヤは眠そうな目をこすりながら部屋に入ってきた

魔王「アヤ、すまない起こしてしまったか」

アヤ「魔王様はそうやっていつも仕事ばかり、、、」

だが少し寝ぼけているのか口調が変わっている

そして、私の浴衣を引っ張った。私はアヤに連れられ布団の中に入った

魔王「アヤ、なぜ横で寝ている?」

同じ布団にアヤがいた

アヤ「いいじゃないですか」

私は一向に離れる気がないアヤの事をあきらめ寝る事にした。


翌朝

私の目が覚めると同時にアヤも目が覚めた

アヤ「おはようございます」

そして、目が完全に見えてきたのか

アヤ「まっ、魔王様なぜここに⁈」

アヤが飛び起きた

魔王「ここは私の布団だぞ?」

アヤ「えっ⁈」

アヤ「申し訳ありません」

アヤが頭を下げた

魔王「大丈夫、私は気にしていない」

すると、少し残念そうな顔をしてアヤが下がった。

その後、朝食を食べ、町を出た。

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