第11話 過去
私の名はアルベスだった
私は元々勇者パーティーの一人で賢者として暮らしていた。
仲間が傷ついたら回復魔法で癒し、攻撃役としてもおとり役としても活躍していた。
魔力量も勇者に匹敵していたし結構、楽しく過ごしていた。
しかし、ある日、魔王のとこに行こうとしたとき
勇者「アルベス、お前はこのパーティーから抜けるべきだ」
勇者はアレスという名で私の幼馴染だった、彼の役職が勇者とわかってから私は全力でサポートをしていたはずだった。けれど、急にそんな事を言われた。
パーティーメンバーも反対した。しかし、アレスは意見を変えなかった。
今考えると私はパーティーの中で一番怪我をしていた。なぜなら、傷は全部、直せるから。しかし、即死はどうにもできない。それを危惧して勇者は私にパーティーを抜けろといったのかもしれない。
しかし、当時の私はそんな事を考えれるはずもなくひたすら勇者を恨んだ。
私は落ちぶれた。自問自答して遂に壊れた。そして、殺そうと考えた。
今となってはヤンデレみたいだなと思う
魔王討伐初日、私は彼らにこっそりついていった。
そして、勇者たちが魔王を倒した後、疲れ切った彼らに私が出せる最高の魔法をぶつけた。それにより勇者パーティーは勇者以外死んだ。
そして、倒れていた勇者の心臓に思いっきりナイフを突き立てた。
あの時、勇者はそんな私を見て何かを言っていた。多分恨んでいたんだと思う。
私の胸の中ではそう思っている。いや、恨んでしかないだろう。
私は動かなくなった勇者の隣に倒れた。魔力切れだ。
そして、眠たくなってきた私の頭に言葉が流れてきた。
???「お前、魔王にならないか?」
ド直球だった。
そして、私の頭では
アルベス「魔王か、確かに勇者を殺してしまったし、魔王と言われても文句は言えん」
???「魔王にならないか?」
すべてがめんどくさくなった私はこう答えた
アルベス「魔王だろうが、悪魔だろうがなんでもなってやる!」
???「いいだろう、これからお前の名は___」
そこで私の意識は途切れた。
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