第10話 実力

アヤはウィザードンに歩いて近づいた。

ウィザードンとの距離が三メートルぐらいになった時、ウィザードンがアヤに切りかかった。アヤにウィザードンの剣が触れかけた時、アヤの姿消えたと思ったらウィザードンがバラバラになった。アヤは最初に立っていた位置から一メートルくらい先に立っていた。アヤがウィザードンを一太刀で切ったように見えるが実際はアヤがマッハに近い速度で動きウィザードンに切りかかっていた。

しかし、人間にできる事ではこれはまさか、

魔王「アヤ、お前まさか勇者の遺品を持っているのか?」

勇者の遺品とは勇者が魔王に負けた年から百年に一度、勇者が使っていたスキルを持って生まれてくる子供の事である

アヤ「はい、私はこんな能力を手に入れた子供です」

魔王「しかし、なぜ私にそれを見せた?」

魔王と勇者が敵対していて私もあまり勇者の遺品は好きではない

アヤ「魔王様ならいいかと」

それは、信頼していると捉えたらいいのか?

魔王「まぁ、隠そうとせず実演という形で教えてくれたことを感謝する」

アヤ「この力を魔王様の役に立てるよう頑張ります」

アヤは天才だということが分かり、そして私の中でアヤは特別な存在へと変わった瞬間であった。

魔王「さて、依頼は終わっているが。アヤが自分の秘密を明かしてくれた事に敬意を払い私の秘密も教えておこう」

アヤ「魔王様の秘密ですか」

アヤが目を輝かせて私を見た

魔王「行くぞ、、、、、アース」

私が放った白い魔法がウィザードンに当たると一瞬にして蒸発した

アヤ「今のは光属性の魔法?」

おお、よくわかったものだ

アヤ「でも、あれは人間の中でも教会に務めてる人にしか使えないはず」

魔王「それは、教会がついた嘘だ、光属性は適正がある人ならつかえるんだ」

そして、私はすべての適正を持っている

アヤ「その力を持っていながら魔王様はなぜ魔王になったのですか?」

そうだな、アヤになら話してもいいかもしれない、そして私はアヤに自分が魔王になった理由や勇者について話すことにした

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