第4話 面接

魔王「さて、早速始めますか」

そう言い、私はリーディングマインド略してリーマを使った。

よし、これで私の頭の中に面接を受けに来る人の考えが分かる。

魔王「セバス準備できたぞ」

セバス「了解しました、魔王様」

   (では、早速始めますか)

早速、セバスの心が流れてきている、心の中まで真面目な奴だ。

   (今日の晩御飯は魔王様が嫌いなものを混ぜてお出ししよう)

だめだ、やはり余計なことまで聞こえてくるやはりこの魔法は失敗だな。

あと、面接が終わったらセバスを外食にでも誘おう。

セバス「では、一人目の方」

サーヤ「サーヤです。掲示板を見てきました、私は掃除役としてきました」

サーヤか体系的に二十代後半くらい魔法は素質なし

さて、心の声はどうなっているだろうか、

(ここは掃除のしがいがありそう、何としても入ってやる、ぐふふ)

怖いなこの子、掃除マニアか何かなのだろうか?

まぁ、でもきちんと掃除はしてくれそうだ。

魔王「合格だ」

サーヤ「えっ、まだ何も話していませんがよろしいのですか?」

魔王「ああ、大丈夫だ」

もう十分伝わった、鳥肌が立つ位にな

サーヤ「ありがとうございます」

サーヤはるんるんで帰っていった。

そしてこの後、私の世話役以外は決まっていった。

一応、世話役をやりたいという人間はいるが、コソ泥や勇者会の人間だった。

セバス「次で最後です」

そうこうしている内に最後の一人になった。

アヤ「道具屋の娘をしております、アヤです」

身長が小柄十代半ばくらいだろうか?

実に綺麗な赤毛をしている。

アヤ「私は魔王様の世話役としてまいりました」

(これに落ちてしまえばお父様の病気が、、、)

なるほど、訳ありか人の事情に首を突っ込むのはいけないことだがこればかりは仕方あるまい

魔王「お前の親に何かあったのか?」

アヤ「なぜ、そのことを、、、」

アヤは目を見開きながら私に聞いてきた」

魔王「私は魔王だぞ?人間の考えていることぐらいわかる、話してみよ」

嘘である、まぁばれなければいい

そして、アヤは事情を話し出した、

アヤ「実は父は病気にかかりまして、治せる医者がいないのです、そして日に日に父の容体が悪化していきました、そんなある日、薬屋に万能薬エリクサーが売られているという情報が流れてきました、しかしエリクサーは高価なものなのでお金を稼ごうと思ったのです」

なるほど、そういうことか、しかしエリクサーか、あの薬品は誰でも作れるもんだと思ったのだが人間の中では貴重な薬品なのだな。

魔王「わかった、お前の父を助けてやる」

アヤ「えっ!」

アヤは驚いていた、まぁ、それが普通の反応だよな

魔王「迷惑か?」

アヤ「めっそうもございません。しかし、私はそれに見合う対価を持っていません」

魔王「ならば、お前が死ぬまで私の世話係をするというのはどうだ?」

私は正直、断られても助けるつもりでいた、なぜならここは私の国だから、そして

アヤ「わかりました、父が治り次第、魔王様にお仕えします。なので父を助けてください」

私が言うのは何だがまさか本当に受け入れてくれるとは

魔王「まかせろ」

私は笑顔で言った。

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