互いに名前も明かされないまま進むストーリーが、なんとも儚い雰囲気だなあと思いました。彼女は、話しかけても無視される。会話する同級生の間にも入れないまま、辛さと悲しみが心を満たす。そんな中、たったひとりだけ、彼女と会話をしてくれる彼。彼のつけてるヘッドホン。辛辣だけど温かい雰囲気。彼女はどうして無視されるのか。その答えは、星空な瞳が知っている。切なくも、主人公の心の強さに触れ、最後は温かい気持ちにさせてくれる、そんな短編です。