第13話
荒れ果てた整光騎士団悪魔支部。悪魔たちは血を流し、倒れ込んでいた。レドンとミントも。誰がこんなことをやったのか?このときは検討も着かなかった。
「気を付けろ、カンナ、十二星剣いや、それよりも強大な何かがこの場所にいるかもしれない。」
まさかこんなに直ぐに黒雲のものに近づかれるとは。しかもこの有り様だ。敵は相当強いに違いない。しかし、犯人は俺の予想を遥かに上回るものだった。
「逃げろ、二人とも、ここにいたらまずい。この事件の犯人はヒルバ…ルだ。」
「まさか、いやそんなはずはないわ。ヒルバルにここまでの力はないわ。」
「君たちがまだいたか。カンナちゃん、そして新人君。残念ながら俺はお前達を殺す必要がある。」
「何でそんなことをするの?あなたがひどい扱いを受けていたのは分かるけど、それにしてもここまでする必要はある?」
「いや、カンナ。俺には分かる。たったひとつの言動や行動が人を傷つけると。お前はお前なりの努力をしていた。しかし誰にも追い付くことはできなかった。努力をしてきた力を貶されるとき、人は大きなダメージを受ける。」
「共感されたのか。やはり同じ人種が一番自分の気持ちを分かってくれる。」
「それってどういう…まさかあなた!」
「そうだ俺は非人族だ。俺は幼きころ親に捨てられ、悪魔族に育てられた。しかし大きくなり俺が非人族だと知らなかった母は俺が非人族だと知ると、俺を捨てた。人生で二度も捨てられた。そして騎士になり、仲間にも捨てられた。もう捨てられるのは、懲り懲りだ。俺は俺の理想の世界を主様と作るのだ。俺は偽善行為をやめる。新しい世界を主様と作るためにな!」
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