第七話


 筆記用のパソコンは自分のがあるので、それで書くことになった。そのサービスを始めたのは、一週間前からけど、利用数はもう千人を超えている。


 広告の代理店もしている蒼は、自社のサービスを宣伝している。その影響力はすごかったと言える。ネットでのブログサイト比較でも、蒼の会社は上位三位の中に食い込んでいる。


 ブログで儲かる話を聞いたことがある。月に何百万の収入の猛者もいた、


 その人たちのほとんどは、自分の持っている商品を販売して利益を出している。けど、それは自分の商品を持っていることが前提条件だ。


 ない人たちは儲かることができないのか、と思う人もいるだろう。けど、蒼は広告代理店で広告収入がもらえる式組まで作ってた。

自分が書いた記事にその広告を張るだけ。収益が発生するのは、クリック時の時。

通称―「クリック型広告」。


 ほかにも、アフェリエイトと言われるものまであるが、それで収益を得るのは難しい。サイトの広告から商品を買ったらそのうちの何割かがもらえる仕組みになっている。


 もらえる単価は多いが、商品を買ってもらわないとそもそも収入が発生しないからそんなに簡単に儲かることはできない。


 それで選んだのが比較的簡単のクリック型広告。クリックするだけでもらえる広告なので、商品を紹介しなくてもよい。自分が好きなように書いても収益が発生する。


 一回数十円だけだが、チリモル盛れば山となる。たくさんの観覧数を稼ぐために頑張ろう。


 最初にアカウントを作る。生年月日と本名、住所など細かく個人情報を入力した。すると、簡単にアカウントが作成させた。


 そこから丁寧に初心者の方へのチュートリアルが始める。ブログの書き方や広告の載せ方まで確認ができる。しかも、観覧した読者のPV数(※観覧数)や年齢層はで、詳しく分析できる。


 こうして、やっとブログを書き始めた。


 「何を書こう。」


 パソコンの前にずっと座りながら、アイディアが浮かび上がるまで考えた。窓から外の背景を見て数時間ぼうっとしている。


 蒼からは、「書きたいものを書いたらよい」と言っていたが、何も書きたいことが思いつかない。なので、書くことを一旦やめて家事をすることにした。


 何かしていればアイデアが思いつくかもしれない。

掃除をして気を間際らしていた。けど、掃除の場所は、洗面所とトイレ、お風呂だけなのですぐに終わった。

それは20分程度で終わったので、アイディアが出てくるわけがなかった。


 また、二階の自室に戻りパソコンの前に座る。


 出だしもタイトルも一文字も書いていない。突然文章を書くことなんてできることがない。受験の時のようにタイトルがあると、作文なら簡単に書くことができる。


 「服でも洗うか。」


 さっき風呂場を掃除するときに大量の服が合ったので、まとめて洗う予定だったのだろう。なので、その服を洗うことにした。


 お風呂場の外にあるドラム式洗濯機を使う。初めて使うのだが、服をスムーズに入れることができた。


 服は、蒼が好きな色の黒服がほとんどである。その中に驚きのものまであった。それは、女性ものの下着である。しかも上下。


 「なぜ?」


 まさか、蒼にそんな趣味でもあるのかと思ってしまった。


「そんなことないよな。」


男性なのに女装癖があるのかもしれない。社長の起業家には、特殊な趣味や性癖がることがどこかの本で見たことがある。そういった、特別な人だから人とは別の行動をとり成功する。だから成功者になれる。


このことは、黙っておこう。もしかしたら、付き合っている彼女のかもしれない。もしくは、会社のパーティーとかで女装をしていたのかもしれない。


「見なかったことにしよう。」


ドラム式洗濯機に洗剤を入れボタンを押す。洗剤のにおいは、とても良いにおいであった。


この匂いは、蒼からいつも香ってきた匂いである。


昨日、美容院で髪を洗った時のシャンプーと同じ匂いだった。


ご丁寧に洗濯機のボタンには、イラストがあってどのボタンが何の動作かわかるように設計がされている。


服を洗うマークがあるボタンを押したら、自動で服の量を確認して洗う時間が決まった。


さっきの下着のことは、口が裂けても言わないように決めた。

服が洗い終わるまで二階でまた執筆作業を始めた。


その時に発想が産まれた。日記の形の小説を書くことに決めた。

蒼は正真正銘の男だが、もしも蒼が女性だと考えてストーリーを展開する、恋愛ストーリーを書いていく。


こんな記事を蒼には見せられないため、黙って書くことにした。今までに起きた出来事を次々と書いていく。


今までの出来事を書いていくうちに、本当に運命的な出会いだと感じている。偶然駅で出会い、そこから同居するまですべてが計算されている結果みたい。

仮タイトルはー「会社を辞めたら、男だと思ってた幼馴染と同棲する」

最近のライトノベル小説はタイトルが長い傾向にあるので、僕もその流れに乗ることにした。


ストーリーのキャラクターと展開は今までにあった出来事を順序良く述べて、たまにフィクションを取り入れて小説風にアレンジをした。

さっきまで書けなかったストーリーがみるみるうちに百文字、千文字とどんどん書かれていく。


服が洗い終わる時間まで、書いた。


これまでのストーリーは長かったので、まだ少ししか書けなかった。何日も分けて書くことにした。


スマホにセットしたアラームを聞いて、服が洗いを割ったことがわかった。

二階から一階に降りてドラム式洗濯機の服を取りに行った。扉を開けると、驚いたことに服はもう乾いていた。


スマホで調べると、ドラム式洗濯機は乾燥機能まであるので、服をふぉさなくてもよかった。素材によって乾燥したら縮まることもあるのだが、蒼が持っている服全般は乾燥可能のものだった。


「めっちゃ、便利だな。」


服を乾かさなくてよいので、畳むだけで終わりました。調べてら、一台20万円かかる品物だった。服を干さなくてもよいのなら、時間がめっちゃ短縮できる。


スーツなどは、クリーニングに出せば時間のコストは抑えられる。自分がしたいことに時間をあてる。選択と集中しているから今このように成功しているのだろう。


無駄な時間をなくすために、いろんなハイテク機械をとりいれてく。

それが蒼の考え方である。時計や服もたくさんなくて、品質の良いものを一個だけかいそれを効率よく大切に使用して、物を増やさない。


家にある靴や家具も必要最低限のものばかり。むかしの僕の家とは対照的だ。家は漫画や本で散らかりばっていて。毎回掃除や洗濯でたくさんの時間をかけていた。


服をたたむだけで終わったので、また筆記作業にもどった。


これまでの出来事を振りかえった。


まず主人公はさえない僕のような人間に設定した。ラノベ主人公のようにするためにいろいろな設定を咥えた。


会社を辞めたその日に、ある人を助ける。その人が、幼馴染の友達と分かり。住む場所のない主人公を助けたお礼に住む場所を提供した。


そこから、幼馴染が女性と分かり、恋愛に発展していくストーリにした。


プロットは今までの出来事なので、頭の中にはもうすでにできている。


昔から、たくさんの本を読んできたおかげでボキャブラリーも尽きることもなくすらすらかけていた。


パソコンのタイピングは、会社勤めの時に書いた申告書や企画書で毎日大量の文章を書いていたので、今ではキーボードを見ないで打つブラインドタッチができるようになった。


ブラック企業で働いていた頃に習得できた技術である。


数日の出来事がもうなんか懐かしい感覚までした。


この小説を書く時間がたのしかった。文章を書くことは昔からすきっだった。だから、幼いころから本を見ていたのかと今思った。


みんなが遊んでいるときも本を読み、読書をする。その時間が影がいなく楽しくてリラックスができた。


受験シーズンの時に勉強ばっかやっていて初心を忘れていたのかもしれない。

大学も勉強で。社会人になったときは忙しすぎて、自分がしたい趣味も日tpつもできてなかった。今のままでよいのか迷ったから、会社を辞めた。

この記事を書くことが自分の今の目標である、域外だ。


人生は人それぞれの生きる使命があると考えている。もし、それがこの小説を書くことならどれほどよかったのだろう。


書きながら自分が今何を考えているのかわかってきた。


自分はそう考えていたのかと、発見した時もある。考えがまとまっていないからこれまで何も成し遂げられなかったのかもしれない。


人の人生は一生ではない。もしかしたら、明日に亡くなってしまうかもしれない。


有名な偉人は毎日自分に言い聞かせている言葉がある。


「自分が今していることは本当にしたいことなのか。」


もしも、そのことが自分がしたいことでなく、自分以外の人ができる仕事ならばしなくてもよいと言っている。

その言葉を今の自分に当てはめると、できれば一生蒼といあい。そして、このストーリーを完成させて、多くの人に見てもらいた。


そんな気持ちで次々と書いていく。今までの人生で記憶に残っている出来事はそんなにない。日々何しているのかわからなかった学生、会社員生活の日々。

そこから脱却したこの二日間は、楽しくて人生で一番の思い出になることだろう。


この小説をまとめて永遠に消えないものにするため書く。

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