第四話


 家に向かう最中に蒼がしているビジネスについて話した。エンジニア系で、ウェブで色んな幅広いサービスを提供している。

会社名は聞いたことないが、会社に勤めていた時に数回化利用していたサービスだ。


 一年前から始めたので、今は会社の規模を成長している真最中。なので、勤務時間を自分で調整できるのでも平日でもこのようにカフェに行ったりできた。


 なので、部屋に着いたら何か手づだえることがあるかもしれないので聞くことにしよう。


 カフェから歩いたら住宅街に着いた。そこは結構高級そうな一軒家が並んでいた。外から見える駐輪場には外国の外車が止まっていた。


 「ここだよ。」


 蒼は指さした。そこは、二階建ての質素な感じの一軒家だった。駐輪所には国産車の車が止まってた。


蒼は昔から、外見重視よりも中身に性能を見ている。出なかった僕みたい人に話しかけてくれる刷毛がない。


 家の前には佐藤の標識があるので、昔と名字が変わってなかったのでまだ結婚してないとわかった。


 質素な感じだけど、庭にある気はすべて手入れされていて、新築らしい。鞄の中から鍵を取り出し右周りで開ける、


 「ガチャ。」


 中に入ると、自動的に反応して玄関の電気がついた。


 「お邪魔します。」


 扉の鍵を閉め家に入る。靴を脱いできれいな玄関に並べる。


 蒼が持っている靴は、仕事用の黒い黒靴とサンダル、ランニングシューズの三則だけだった。社長と聞いたので靴がたくさんあると思ったのだが、そんなにはなかった。


 中にある家具も必要最低限だけ、社長のイメージだと絵画とか壁に飾ってあると思ったが、それを予想の遥先のアニメのポスターが貼ってある。


 「部屋は二階だから、来て。」


 階段で上がり二階の部屋に着いた。部屋は二つあって、一つが蒼でもう一つには何も置いてないからの部屋だけがあった。


 背中に背負っているリックを下ろして、リビングに行き休憩をした。


 すると、足のほうにモフモフの何かが当たった。


 「にゃー。」


 下を見るとそこにいたのは猫だった。小柄でかわいい外見で、色はシンプルな茶色の一色。


 「可愛い。」


 ソファ―に座っている足に顔をすりすりしてくる。なんてかわいい生き物なんだ。僕あ手を出し頭を撫でた。気持ちよさそうに地面に寝転んで、心の中にある邪悪な考えはすべて消えていった。


 蒼はキッチンからジュースを持ってきた。


 「可愛いでしょ。うちで飼っているネコなんだ。」


 名前はミケ。雨の日の帰り道に拾った野良猫らしい。弱弱しいくなっていたところを保護した。


 普段なら人の警戒心が強くめったに近寄らないが、今日は大丈夫らしい。


 こんな猫がいるだけで仕事へのストレスや生産性の改善とかメリットしか感じなかった。もしあの時にペットを飼っていたら、もっと外交的になれたのかな。


 落ち着いてきたのでさっき聞きたかったことを聞くことにした。


 「僕に何かできることはないか?」


 「ない。」


 「え?」


 なんかわからないけど、即答で断られてしまった。


 「そうじゃなくて。楽しくここで生活できたらいいんだよ。」


 僕には用がないのではないという意味ではなかったので安心した。


 「一人暮らしだと少し心細いんだよ。だから気にしないで。」


 そう聞いてここにいるのが迷惑ではないとわかった。


 もしこんな話をしてなかったら、この家からまた実家の時のように出ていくことになっただろう。


 けど、テイクをもらい過ぎたらだめなので、もらった分よりもそれ以上の感謝ができたらいいと思っている。


 この家の中でも。無意味な末人にならないように頑張ろう。


 その日から僕と蒼のひとつ屋根の下で同居が始まった。


 社長をしている蒼は家で仕事していることが多かった。仕事の内容がウェブ関連なのもあり、会社に行くことは週に二、三回くらい。

社員も実力重視をして、決められた締め切り内で最大の結果を出すことを目標にしているので、勤務時間と場所ははっきりとは決めてないらしい。


前に僕が働いた場所に比べたら、めっちゃ真っ白なホワイト企業だ。しかも、これで結果を出し続けているのには驚きだ。


蒼の社員へのマネジメントや経営方針には驚いている。個人を尊重してより良い商品を作り出す。


二階の部屋に引きこもって仕事をしているので、僕は何か手づだおうとした。本人からはいるだけでいいと言っていたが、部屋の家事などの仕事はやろうと決めている。

無料で寝どころ提供して屈れているのだから、それなりのサービスをする。まずは、部屋の掃除を始めようとした。


「ウィ――ん。」


「ん?」


何かの機械が動いている音がした。頭を下に向け見るとそこには丸い物体があった。

前方向に歯ブラシがつけてあってそれは前にある誇りを中に取り込んだ。


「なんだこれは?」


初めて見る機械に驚きを隠せなかった。地面に体を伏せその丸いものを観察した。やっぱり地面にある髪の毛とかを吸っていた。


そこから掃除をするロボットだとわかった。こんな便利な機会があるのか?ロボット

の上には、イラストがあった。

できることが三種類あるらしい。


 一個目は、完璧に地面を掃除してくれる。 

 二個目は、スマホから時間をセットして掃除の回数などの調整が可能。

 三個めは、指定範囲の掃除。


これなら猫がいるミケの邪魔にならない。便利な時代になったもんだ。

「すごいなこのお掃除ロボットは。」


これなら掃除の必要性がなくなった。けど、地面に掃除機をする必要がないがほかの洗面所などは人力が必要。なので、そこらの掃除をした。

蒼の家は一軒家で大きいがお掃除ロボットがいるおかげで、家の全部に掃除機で掃除しなくて済む。これによって人が必要な掃除面積は少なかった。

たったの数十分で片付け終わった。


 社長なのにトイレは小さく、洗面所も実家と同じだ。


 蒼は、掃除に時間をかけたくないから効率的に自動にできるところはロボットに、掃除の面積を小さくするために大きな家は買わなかった。


 部屋は自分数分で片付けられるので、お掃除代行サービスにお金を掛けなかった。


 なんて頭が良いんだ。


「ふぅー。終わった。」


 短時間で終わったため、やることをまた探さないといけなかった。


 もうすぐ昼になるので、昼ご飯をす来ることにした。料理は一人暮らしをしてからめったにしたことがない。ほとんどが外食だ。


 なので、スマホを取り出してメニューを検索した。まずは、冷蔵庫から食材を取り。何を作れるか調べた。


 料理は家庭科の授業でしかやったことがなかったので、簡単なレシピを検索エンジンを使って検索した。

 食材から判断すると、作れる簡単なレシピはカレーである。スマホを机に立てて、

動画のレシピを見ながら作った。


 まずは、コメを洗った。


 お米は、実家に住んでいた時に母親を手伝うためによく洗っていた。


 お米をボウルの中に入れたっぷりの水を灌ぐ。手を底のほうに置き、指で軽くシャカシャカ混ぜる。これでコメの上についている土は最近を洗い落とす。


 シャカシャカとに二十回程度混ぜて、水をボウルからコメが出ないように慎重に出す。この作業を三回する。


 最後に冷蔵庫にあるお水をコメの号数に合わせて水の量を入れる。


 ボウルを黒い長方形の炊飯器にいれた。炊飯器の上には実家にはないボタンがTACさんあった。予約機能から。しゃっきりかもっちりまで設定可能。


 驚いたのは。パン屋ケーキが作れるらしい。蒼の家に来てこの世界がハイテク化していると築かされた。


 わからなかったので、適当にもっちりを選んでご飯を炊いた。


 続いてはルーを作る。


 カレーなんて食べたことしかない。自分で作るのは初めてだ。おいしくない料理を出したくないので、きちんとメニューの動画を何度の確認した。


 冷蔵庫から豚肉、玉ねぎ、にんじん、ジャガイモを取り、シンプルなカレーにした。レシピにはほかにもいっぱい入れるらしいが、自分の技術を考えるとまずはこれで。


 玉ねぎとニンジン、ジャガイモの皮をむく。動画の人はナイフで皮をむいていたが、自分にはそんな技術がないので、専用の皮むき器を使用した。


 皮をむいた野菜たちを小さく切り刻んだ。慎重に手を切らないように集中をした。左手は猫の手で、軽く添えるだけ。


 次に火をつけて野菜を炒める。熱したフライパンに油を投入して、豚肉を入れて炒めた。体を壊さないように豚肉はちゃんと火を通す。



 そのあとに、さっき切った野菜をすべて入れて炒める。この時点でもおいしそうな匂いが香りだした。


 野菜にも火が通ったら煮込むための鍋に入れる。冷蔵庫にあるカレーの正方形の粉を入れて水を入れる。


 そこから、ひたすら煮込むだけだ。たまに浮いてくる悪を取ったりしながら待った。


 二個目が煮込むほど、カレーのにおいはどんどん強くなってきている。その匂いにつられたのか、二階から蒼が降りてきた。


 「カレー作ってるの?」


 その匂いは二階まで行っていたらしい。


 「そうだよ。もう少しで完成だから。」


 蒼は、炊飯器のご飯ができているので、お皿にご飯を盛りつけた。


 その上に、僕が作ったカレーをかける。


 「野菜を作るね。」


 カレーだけだと何か足りないと感じたのか。冷蔵庫から蒼は、キャベツを取り出した。


 沸騰させたお湯にそのキャベツを入れて、煮込んだ。柔らかくなったキャベツは、なんザクのように切られた。


 そこにハムと市販のソースを足してキャベツのサラダが完成した。


 その日の昼ご飯は、僕が作ったカレーライスと蒼のサラダだ。


 机に箸とスプーンを並べて、真ん中にカレー、その横にサラダ。


 椅子を引いてテーブルに座る。自分の料理を他人が食べるのは初めてである。なんか、緊張してきた。


 一緒に手を合わせて食材への感謝をした。


 「いただきます。」


 右手においてあるスプーンを持ってカレーとご飯を混ぜて一口食べた。


 さっきはカレーのルーしか味見してなかったが、やっぱりご飯と一緒に食べると格別においしかった。


 何がおいしいかと言うと、ご飯がいつもと違うところである。コメのメーカーは最高級のコシヒカリ。しかも炊飯器が最新の型なので、もっちもっちにたけていた。


 カレーの粉も有名なメーカーのものだった。何もかもが品質の良い素材なので、簡単においしく作ることができたのである。


 「美味しい。」


 蒼は、カレーを食べて僕に言った。お気に召してよかった。


 「ありがとう。」


 昼ご飯は、カレーともう一つキャベツのサラダがある。蒼が作った料理。まだ食べていないけど、見た目からしてうまそう。


 箸を取り、キャベツとハムを一緒に取り口に入れる。


 ゆでたキャベツにソースをかけたシンプルな料理なのに酸味や野菜の甘味が絶妙にマッチして美味であった。


 料理には、すごく奥深いと思った。母親が作ったみそ汁とかも感動するくらいうまい。なので、蒼の為に料理の勉強を始めることにした。


 趣味がない僕に、料理という新たなジャンルを開拓していく。目標は、料理で感謝を伝えて仕事の支えになったらよい。


 「毎日三食僕が作るよ。」


 そう提案すると。


 「美味しい料理を待ってる。」


 笑顔で了承した。この笑顔を毎日を出す為にに頑張ろう。


 昼ごはんの間もいろんな話をした。やっぱり蒼はとても良いパートナーだ。アニメや本が好きの共通点から話題が尽きることはなかった。会社の中の悩みを相談してきたりしてくる。



 食事の時間がとてもよいリラックスで環境になればよかった。


 「ごちそうさまでした。」


 食べ終わった食器は、キッチンに行って洗う。蒼は午後も仕事があるので二階の部屋にまた入った。


 会社は、数十人しか社員がいないので仕事量は半端ではない。

みんなが優秀で、蒼が自ら面接をして人材の確保をしていた。彼の人を見る目は専門家レベル。間違えることはめったにない。


 社員をたくさん雇える資金はあるが、だが人と仕事をするのがリスクと考えていた。


 ナポレオンが過去の名言には、


「真に恐れるべきは有能の敵ではなく、無能なみかたである。」


この言葉に感動したので、事業を始めるときから数十人で始まった。


 今の社会の変動は驚くべき早い。僕が昔働いている中小企業はもう破産寸前まで株価が暴落していた。あんなブラックな環境で、良い営業成績やアイディアが生まれるわけがない。


 常に有能な少人数で運営をしているので。今の時代でも成長できている。

 会社のための僕の知恵を貸したいがビジネスについての知識は素人。何もアドバイスすることができない。


 皿を洗い終わったら家から出て、図書館に向かった。


 蒼からもらったスペアキーを使ってドアを閉じた。


 「行ってきます。」


 学生の頃もっとも言っていた場所は図書館である。無料でこんなにたくさんの本を借りることができる。もちろん僕が読む本は、料理本。


 「たくさんあるな。」


 文字だけの本屋、イラストで分かりやすく説明してる本まで。なので、その中から借りられる最高本数まで借りることにした。


 やっぱりこの環境が落ち着く。学生の頃は、勉強をしたりレポートも。集中できて、気持ちもリラックスできる。


 社会人になってからまともに読書の時間を確保できていなかった。今は時間がたくさんできたので、ここで読書の時間を作ることに決めた。


 本を借りるために図書カードを作ることになった。記入欄の中には住所がある。蒼の家を書いてよいか悩んだけど、蒼との連絡手段がなかったので聞かずにそのまま書いた。


 記入欄した書類を係の人に渡すと、新品のカードをくれた。すぐその場で作るので、作り立てのカードは熱が表面にあって暖かかった。


 「ありがとうございます。」


 感謝を言って本とカードをリュクに入れて帰る。借りられる本の数は五本までだった。量はそれほど多くはないけど、料理本の数々は写真付きの影響で四百ページくらいあって分厚かった。


 それらの本を、背負って家に戻る。


 「おもっ。」


 社会人になって運動している習慣がなかったので、足はもうカタカタで震えながら歩いた。


 時間もたくさんあるので、朝の時間は、ジョギングに行くことにしよう。足腰を鍛えたらメンタルの改善ができるとどこかの本で見たことあった。


 太ももは第二の心臓と言われるくらい大事なので、鍛えたほうがよい。健康的な体がないと老後歩けない人生とかいやだ。


 けど、この本はさすがに重すぎたので、料理本の一本を人生を変えるマインドセットの本を借りることにした。


 本を変えるだけで、体が軽くなった。思いのは変わらない。


 図書館を出るともう夕ぐれときになり、町はオレンジ色のライトに照らされている。その光景はきれいだった。毎日見ていたと思うが、特別な感じがした。


 その景色を見ながら歩いたら、重い荷物を背負っているのに関わらず気づいたらもう家の前についていた。


 こんな素敵な家に住まわせてもらえるのは、すごいことだ。本当なら、外で街を放浪して、公園で寝泊まり生活もありえた。


 ドアを開けリビングのソファーで本を読み始めた。図書館で三時間くらいわかりやすくて作れそうな簡単なレシピ本を選んでいた。


 今日の夕飯を何作るか考えていたら。蒼がリビングに来た。


 「あの。夕飯外で食べない。」


 蒼は、外でお店を予約していたらしい。その店は有名なフレンチ屋さんで予約が半年待ちなので、この機会を逃すともうないと思ったので。


 「いいよ。」と返事をした。


 フレンチを食べるためには、それなりの服装をしないといけないので服装を買うためにデパートに向かった。


 車の免許を取ってなかったので、蒼が車を運転することになった。


 国産車のこの車は、花の香りが充満していて、リラックスができる。椅子は快適で何時間座手も疲れなさそう。


 エンジン音も静かで、たまに町に見かけるスーパーカーの雑音よりも快適なもの。やっぱり、蒼はすごく効率的に物事を考えている。


 そんな蒼を尊敬している。


 「一生ついていきます。」


 「何言ってるの(笑)。」


 冗談だととらえられてしまった。蒼が女子だったら結婚したい。

でも、蒼は男子だから無理だよね。いづれかはこの家から出ていかない時が来るかもしれない。

なので、自分自身で儲ける仕事とかをして独立していかないとだめだよなぁ。

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