第一話

 友達がいない内向的な人を周りは「陰キャ」と呼ぶ。


 その言葉は僕にものすごくあてはまり、僕のための代名詞のように思っていた。


 小学校から友達はいなかった。みんなはテレビのドラマの俳優やモデルなどの話題ばっかりだ。そんなものに僕は夢中になれなかった。テレビは、アニメやニュース番組しか見てなかった。


 先生との会話する機会しかないので、一日の喋る回数は片手で数えられる。


 休み時間は図書館で読書をして一人で過ごしていた。それも、図書室の奥の椅子に座りもくもくと本を読んだ。


 将来の目標もなく、なんで生きているのだろうとも考えていた。僕が生きる意味はあるのあろうか。


 毎日の退屈な授業を過ごし。そこから何年も立ち中学と高校の順に進学していった。その間に友達は当然できなかった。毎度中学と高校デビ

ューをチャレンジしようと企んだけどそれは失敗に終わった。


 スタートに失敗してまた退屈な生活をまた三年間と続いた。その間のイベントはすべて不参加である。修学旅行や運動会、学園祭すべて仮病して休んだ。


 両親からは何も言われないようにその時間は勉強に専念をしている。暇な時間は勉強をすると意識して日々の生活を過ごした。


 良い大学に行き、大企業に入社して人生を変えると夢を見た。。それが僕の初めてできた夢であった。

周りがマックでポテトを食べている時間も、カラオケで歌っている時間、部活で練習している時間すべて勉強している。


 そのおかげで、日本の有名大学に合格できた。そこから、また大学デビューを目指すことに決めて張り切った。


 でも、結果は始める前からわかり切っていた。服を変え、美容室で紙を整えて完全な状態で迎えた入学式は、失敗に終わった。


 人類は帰ることができないそう感じた。

たとえ、何万本の本を読んで生きていてもほんの著者のようなマインドセットを受けることができなかった。脳内に入った知識は結局頭の中だけのことだ。


 それを実行できるの別の話だと気づいた。だから、人と話したくて頭の中にも会話のテンプレートがあるのに会話することができない。


 自分の欠点や改善点はたくさん出てくる。変えたいと思っているが、それはできなかった。


 四年間の大学も知識と技術は手に入れたけど、その間の行事は不参加。当然で学校での友達もできることはなかった。


 卒業後は、人生で初の夢である大企業で働くと決めていたので。就職活動をした。一次選考の書類審査は大学の名前を借りて、ほぼすべての会社の面接を受けることができた。


 二次審査は、一対一の会話式面接である。面接で緊張しないように本などから知識を得た。圧迫面接なんて、どんとこいの気持ちで臨んだ。


 けど、当日の緊張感と雰囲気は計り知れなかった。一体三人の面接に代わっていた。三人の面接官が目の前に立ち、片手に書類を持ってこち

らを見つめている。


 会話の冒頭で噛んでしまったり、面接官の目を見ながら話せなかった。生まれてから、こんなに大勢の人と話す機会はなかった。


 噛みすぎて会話にはならない。そうはっきりと面接官に言われたことは、今でもはっきり覚えている。その結果は言うまでもない。


 何回もの面接で、会話ができるまでは進歩したが、トーク力と実力が必要な大企業に就職はできなかった。


 半年が過ぎて、やっと中小企業に合格した。何度もお祈りのメールが送られてきた半年の就職活動。やっと終止符を打った。


 これから社会人となると感じたらまた緊張してきた。


高校の時のように社会人デビューをするのはできないとわかっているので期待をせず、その日まで何もしなかった。最低限のマナーなどを調べた。


これからどうなるのか。


 社会人の生活は毎日が忙しかった。入社したばっかの新人はトイレ掃除、書類の整理、外の営業などの雑用ばっか。

僕が求めた仕事とは違く挫折しそうになったけど、そこは乗り越えることにした。なぜなら、石の上にも三年だからだ。


 どんな辛いことがあっても乗り越えると決心をしている。最低ども三年。


 けど、会社の業績はそんなに良くなかった。社員の感情も悪くなって、トラブルとケアレスミスが多発していた。


 僕は、会社に半年いたが毎日が雑用でまだ営業の活動や仕事をしている気分はなかった。こんなことに人生をつぎ込まないといけないのかと考えるとやめたいの感情が大きくなってきた。


 コミュニケーションが少なかったので、周りからは無能だと思われているのか雑用しかしてない。お荷物社員だとおもんわれているのだろう。


 会社の業績不信など周りの社員からの目線で、半年でやめることにした。


 会社を辞める手書きの退職届を出して、やめた。その日の夜に荷物をまとめて会社の寮から実家に戻ることにした。


 特急新幹線のチケットを買って実家目で向かう。窓からは、夜の暗い街を照らす蛍光灯が街を照らしている。そこから。長いくらいトンネルを通って山を越える。


 都会の明るい街とは対照的に何もない田舎。そこで生活するのも悪くないと考えていた。静かにこの人生を終わらせるのもありかもしれない。そう考えているうちに到着した。実家の駅。


 実家の場所は、買い物するのに1時間はかかる五度の田舎ではないか、東京から帰ったら少し田舎に思えた。


 重い荷物を背負い歩いて向かう。夜遅いので道には誰もいなかった。たまに野良猫がいるくらい。夜道を歩くこと5分で到着した。


 鞄から実家の鍵を取り開けて入った。二階にある昔使っていた部屋に入りそこに荷物を置いたら即座に寝た。


 その日から僕のニート生活が始まるのであった。ここだと三食あって、家賃も必要ない。自由にできてよい場所である。


 「これでいいのかな?」自分に問いかけた。


 こんなことで人生を終わらせるのか。夜遅かったので、寝ることにした。


明日考えよう。

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