第17話 神化
「おめでとうございますマスター、あなたは神に至りました。」
は?
「か、神って、冗談でしょ。」
「冗談だと思いますか?」
ま、まぁ俺は強すぎるって自覚はあったけど、話がぶっ飛びすぎてる...
「理解できないから説明してよ。」
「いいでしょう。ですがその前に神についてお話します。」
シーさんによるとこうだ。
神とは何かであらゆる存在を超越した存在だそうだ。
そして神は何か一つ以上は象徴を持っているらしい。
象徴とはその神の特徴の事だ。
そして俺の場合は不滅、進化、万能、創造、制御が象徴だ。
そう俺は不滅、進化、万能、創造、制御であらゆる存在を超越したということだ。
ようは神だね...
あとなんで今まで神じゃなかったかというと、俺があまりにも不安定な存在だったからだ。
どういうことかというと力が今にも暴発しそうな状態だったそうだ。
だけど今は制御を覚えて安定した存在になったことで神になったということだ。
そして俺は神になったことで出来る事が色々増えた。
それはスキルには表示されないが一つ一つが強力だ。
まぁそれはおいおい説明するとして、シーさんに一つ質問したいことがある。
「ねえシーさん、俺はいつまでこの空間にいなきゃいけないの?僕もう神とかいうわけのわからない存在になったんだから、そろそろ出てもよくない?」
「そうですねぇ...」
と少し悩む素振りを見せるシーさん。
「あぁもう分かってるよ!どうせまだ出れないんでしょ!で、何するの?」
「マスター、勘違いされてるかもしれませんが、約束どうり制御の修練が最後の修練ですよ。」
「ってことは...」
「はい、ここから出れますよ。」
はぁ...長かったようで終わりはあっけなかったなぁ...
でも一つ疑問が残る...
「ねえシーさん、なんでこのタイミングで終わりなの?何を基準としてこの修練をやっていたの?」
「それは今日でここにきてから一兆年の時が経つからです。つまりこの修練はきっかり一兆年で終わらせるように進めていました。」
そういうことだったのか。
それにしても一兆年かぁ...
長かったなぁ...
「ああそうだシーさんは今後どうするの?」
「しばらくは会えません。ただいずれまた会えるでしょう。そうなったらもちろんマスターとともに行動しますよ。私はもはや神の間の管理者なのですから、現実世界のマスターに口出しすることぐらいなら容易です。」
そうか...
会えなくなるのは少し寂しいなと思っていたからよかった。
会える日を楽しみに待っていよう。
「マスター、しばらくのお別れですよ。」
そう言われ俺は今までの事を色々思い返した。
「そうだなぁ、思い返してみると楽しいことばかりでもなかったけど、別れとなると寂しいものだね。」
「そろそろ行きますよ。」
「うん...」
ここからはまた新しい冒険が始まるんだ。
なんて思ってたら、眩しい光が俺を包んだ
**********
「んぅ...」
あの森に戻ってきたのか...
あの頃と全く変わってないなぁ...
「GUUUUUAAAAAAAA」
はい、雰囲気台無し...
そういえばいたなぁこんな奴も...
こっちに戻ってきてからの幸先は悪そうです...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます