第18話 帰還

「GUUUUUAAAAAAAA」


うん、そらいるよね...

でも今じゃないと思うなぁ...


「GUUUU――――GUAAAAAAUU」


うーん相手さんやる気満々だね...どうしよ...


などと余裕ぶってると、俺の態度が気にくわなかったのか急に魔物が襲い掛かってきた。


「GYAUUU」


「うおっと!」


しかし俺は魔物の攻撃を難なく避ける。


うーんなんか鬱陶しいなぁ...


「仕方ない、殺すか。」


こいつだって生きるのに必死なのかもしれないが、こういうやつに情けをかけてはいけないと、修練で身をもって知っていた。


パシュッ!


「GUA?」


今のは拳銃形態の魔銃 終天 で放った『不可視の魔弾』だ。

他にもいろいろな魔弾があるけどこれが今は確実だと思った。


ドサ...


息絶えた魔物は地面に体を投げ出した。


「ふぅ...びっくりしたけど、なんてことない敵だったな...」


これからどうするか...


「ともかくまずは拠点を作るか...」


幸いこの洞窟はそこそこ広そうだしここでいいだろ...


『創造 迷宮核』


俺がそう念じると、虚空からこぶし大くらいのガラス玉が現れた。


「ふう、出来たか...」


これはスキル創造で生み出した迷宮核だ。

迷宮核とはそのままの意味で迷宮の核となる。

そして迷宮核を使うことで簡単に迷宮を管理できる。


「よし手始めに『迷宮認定』っと。」


『迷宮認定』とは指定した場所を迷宮として迷宮核に認識させることの事だ。


「次に、『管理者権限』っと。」


『管理者権限』は迷宮の管理者がアクセスできるシステムの事だ。


DUNGEON NAME [Unknown]

DUNGEON LEVEL [Unknown]

DUNGEON RANK  [Unknown]

DUNGEON MASTER'S NAME [Unknown]


と表示される。

初めてのアクセスなのですべてアンノウンになっている。


「うーん名前どうしよ...」


DUNGEON MASTER'S NAME は SUGURU でいいか...

DUNGEON NAME はなぁ...

うーん俺が不滅の神だから...


うん、IMMORTAL GOD DUNGEON にしよう。

意味は不滅神の迷宮だ。そのままだね。


ということで改めて『管理者権限』


DUNGEON NAME [IMMORTAL GOD DUNGEON]

DUNGEON LEVEL [0]

DUNGEON RANK  [H]

DUNGEON MASTER'S NAME [SUGURU]


うんできた...


「ふぅ、ここからは忙しくなるぞ。」


と僕は気合を入れなおした。






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