第11話 呼吸
パラ...
「ふぅ...」
あれからずいぶんな時が経った...
毎日、図書館に行っては、本を探して、家に持って帰って読んで、を繰り返していた。
最初は謎生物と戦うよりかはましと思っていたが、今はこんなの地獄だと思っている。
「何さぼっているんですか?例の事したいんですか?」
うっ...あれだけは絶対に嫌だ。
あれとは本十冊の写本だ。
聞くだけなら簡単に聞こえるかもしれないが、やってみると精神が持たない...
「さて、もう少し頑張るか...」
**********
あれからだいぶ本を読んでいって分かったことがある。
それはレベルについてだ。
俺のレベルは0のままだ。
ずっと不思議に思っていた。
だってあんなに化け物みたいなやつらを倒しているのに、と...
そこでシーさんに聞いてみると、あれは疑似的な魔物、だそうだ。
まぁそりゃあ上がらないわけだ。
だからと言ってあいつらがオリジナルに劣るというわけではない。
むしろ強さを調節できるから強くもできる。
ただ、レベルがゼロのままなのも不便がある。
だから、ある裏技を考えた。
思い出してみてほしい。
あの神はこういった。
「レベルは簡単に言うと、魂の強さじゃ。魔物を倒すことで上がる。そして、HP、MP、SPと密接に関わっている。ちなみに、HPは生命力、MPは魔力、SPは体力じゃ。」と。
HP、MP、SPと密接に関わっている...
普通に考えればレベルが上がるごとにHP、MP、SPがそれに伴って上がっていく、と考えられる。
しかし、逆はどうだろうか?
例えば、HPを上げることにより、レベルを上げるというような具合だ。
しかしそう簡単にHP、MP、SPは上げられない。
そこで一番簡単に上げられそうな方法を考えた。
それが [魔力呼吸] だ。
[魔力呼吸] とは、簡単に言えば魔力の呼吸だ。
詳しく説明するとこうだ。
ある本で読んだのだが、魔力はからだの外にもあるらしい。
その魔力の事は [魔素] というらしい
魔力呼吸は、魔素を体内に吸収し、魔力に変換し、その時にできた有害な魔力は排出するというような、一連の工程の事を言う。
これをすることにより、体内の魔力が格段に上がる。
つまりMPが上がるのだ。
そうして上がった現在のステータスがこちら。
NAME 神白 優
LEVEL 239Lv
HP 890
MP 1G
SP 20051
STR 14G
ATK 3G
VIT 2G
AGI 3G
DEX 3G
INT 1G
LUK 1000(+200)
SKIL
不老不死 修練の間 成長の加護 真神白流剣術第十章
体力増強 体力回復 身体強化 神速 全耐性 全ステータス増加
氣感知 氣操作 氣循環 氣纏い 氣闘術 全武術
魔素感知 魔素操作 魔素変換 魔素排出 魔力呼吸
MPが上がったことにより、狙いどうりレベルも上がった。
また、レベルが上がったことにより、HP、SPも上がった。
「うん順調だな...」
「マスター、そろそろ本格的に新魔法理論構築を始めていただきませんと...」
確かにそうだな。
「さて、もうひと頑張りするか...」
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