第10話 魔法

「シーさんそもそも魔法って何ですか?」


ラノベとかでよく出てくるけど具体的にはよく分からない。


「そうですね、いろいろな解釈の仕方があります。」


いろいろな解釈?


「そうですね、一般的なのはMPを消費して発動させるというものですね。

他には、神の奇跡だとか、精霊に対価を支払ってとか、科学的に証明できるだとかいろいろですね。」


おー、いっぱいあるなぁ。


「で、結局どれが正しの?」


「どれが正しいとは言い切れません。」


「ど、どうゆうこと?」


「どれも正しいんです。ただ、それぞれ全く別の理論ということなんですよ。」


「それは分かったけど、俺は結局なにを覚えればいいの。」


「実はどれもどこかに欠陥があるんですよ。」


「そ、そうなの。」


「はい、なのでマスターにはを構築してもらいます。」


「あ、新しい魔法理論を構築ぅ?」


「はい、マスターには様々な魔法書を読んでもらって、自分なりに魔法について考えてもらいます。」


また、無茶な...


「それではとりあえず、落ち着いて魔法書を読めるように家を建てましょうか。」


い、え?


「シーの名において命ず、[家]を建築せよ。」


フォン、という音をだし家が


「おお、す、すごい。」


しかし、シーはそこでやめなかった。


「続いて命ず。[図書館]を建設せよ。」


今度は今の家よりはるかに巨大な建造物が生えてきた。


「こ、これは?」


「図書館です。マスターにはここでたくさんの本を読んでもらいます。」


「本読むのは好きだけど、それでどうするの?」


「あらゆる知識をつけてもらい、それを新魔法理論構築に役立ててもらいます。」


なるほど!

それにしても、本当に大きい図書館だな。

中には膨大な量の本があるんだろうな...

はっ!


「あのーシーさん、もしかしてとは思いますけど、図書館の本全て読めとか言いませんよね?」


そう、こいつは平気でこういうことをやるんだ。今のうちに釘を刺しとかないと...


「え、何を言っているんですかマスターは?言うに決まっているじゃありませんか。」


お、鬼だ...


この後はもちろん地獄でした...



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る