第9話 氣術
「はい、次は柔術ですよ。」
うん、何回目か分からないけどやっぱりこうなりました。
ずっとこんな調子だ。
しかも、型を覚えたら組手が始まった。
しかも相手にするのは、人型の謎生物だ。
はっきり言って耐えられない。
「もういいんじゃないですか。」
「なにがですか?」
「何がって、武術やるのをですよ。もう一通りやったでしょ。」
「そうかもしれませんね。」
そうかもしれないですね、って。
相手にする気ないだろ。
「ああそうですか、もしかしてマスターは実践をやってみたいってことですか。」
うんそうなんだよ、ってなるかよ!
なにが実践だ!
素手で戦ったら普通死ぬだろ!
まぁ僕は死なないけど...
って、問題はそこじゃない!
「シ、シー、ちなみに何と相手させようとさせてるか聞いてもいいかな?」
「そうですね、最初は邪神一体と魔王五体から始めましょうか。」
いやおかしいだろ!
最初はスライムって相場が決まってるだろ!
「まっw、マスターは出来ないはずないですもんね?」
く、くそー...
**********
「おっ、おっ、おわったー」
今やってたのは二十四時間邪神討伐マラソン、だ。
こんなの毎日やってたらいくら不老不死でも死ぬだろ。
「マスター、ちゃんと武術と氣の融合は意識してますか?」
そう、この実践の目的は武術と氣の融合だ。
武術と氣の融合とは、拳などに氣を纏い、殴ると同時に氣を打ち出すというような戦闘方法だ。
だいぶ難しいが出来たらだいぶ強い。
「そうだマスター、そろそろステータスを確認してはどうですか?」
確かにそうだな。
『ステータス』
NAME 神白 優
LEVEL 0Lv
HP 1
MP 1
SP 1
STR 14G
ATK 3G
VIT 2G
AGI 3G
DEX 3G
INT 1G
LUK 1000(+200)
SKIL
不老不死 修練の間 成長の加護 真神白流剣術第十章
体力増強 体力回復 身体強化 神速 全耐性 全ステータス増加
氣感知 氣操作 氣循環 氣纏い 氣闘術 全武術
おっと、もうだいぶ意味わかんないぞ。
Gってなんだよ、ギガ数かよ!
それともゴ〇ブリか?
「あのー、シーさん、Gって何ですか?」
「Gとは神一体分の力です。」
ということは...
俺、正真正銘の化け物じゃん!
それに全ステータス増加の端数切り捨てられているし...
「で、次は何やるんですか?どうせ武術はもう終わりでしょ。」
そう、どうせ他のをやるだけだ。
俺もだいぶこのS野郎のことが分かってきた。
「そうですね、では魔術なんてどうです?マスター憧れてましたよね?」
い、いまさらー...
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