第4話 修練

『修練の間』!


眩しいくらいの白い光が僕を包み込んだ。


ん...

ここが修練の間か。


そこには、奥が全く見えない白い空間が広がっていた。


「さて、何からはじめるか。」


強くなるのに一番確実なのは...


「やっぱり剣かなぁ。」


でも、どうしたもんか。

剣なんかやったことないし、てか今そもそも剣なんて持ってないじゃん。


「マスターを確認しました。」


な、なんだ。急に虚空から機械的な声が...


「要請を受諾します。個体名[剣]を召喚します。」


フォン


なっ!いきなり魔法陣みたいなのが現れてそこから修練用の木刀が出てきたぞ。


「一体どうなっているんだ?」


それにさっきの機械的な声は一体...


「私はスキル[修練の間]に組み込まれているサポートシステムです。」


「サ、サポートシステム?」


「はい。先ほどマスターを確認しましたので起動しました。」


「君は何をしてくれるんだい?」


「主にマスターの修練のサポートです。その他にもさまざまなことが出来ます。」


ようは万能てことか。

でもこれは嬉しい誤算だぞ。これで効率よく強くなれる。


「じゃあ、サポートシステム、...いやなんか名前を付けた方が呼びやすいか。」


うーん。サポートシステムだから...サポート...システム...シス...シー...


「よし!お前の名前は今日から[シー]だ。」


「っ、ありがとうございます///」


ん?今少し照れてなかったか?

そんなことを考えていると、ごまかすように話を進められた。


「んっんー...それでは修練を始めましょうか。」


「まずは、剣をもって軽く振ってみてください。」


剣か...

よしっ、やってやるぞ。


って、思ったより重い...

これ何キロだよ...


「何よりもまず素振りが基本です。それができないようじゃ、話になりません。」


くっ、行ってくれるじゃないか。

こう見えても僕はプライドが高い方なんだぞ!


「ふんっ!」


「甘いです。もっと腰に力を入れて。」


「くっ、厳しいなぁ。」


そこから地獄の修練が始まった...

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