第5話
「大地は私のヒーローだよ。」
ヒーロー…、なれたのか?…
「おっはよー!」
家族ぐるみで仲のいい幼馴染み
「あ!大地!これあげるよ」
花乃は俺の好きなアニメの円盤をくれた。
「え?!まじ?!」
やっぱり花乃は何でも知っている。俺の好み、俺の今好きなもの、何でもだ。
「まじかー、めっちゃ嬉しい!!ありがとう!」
俺は心の底から感謝した。
「いいのいいの、最近本当に好きみたいだし」
俺は自分でもわかるほど昔から好きなものへの入がすごい。好きなものは細かいところまですべてわかる。さっきもらったアニメの人はみんなの名前、身長、誕生日、血液型。すべてわかる。ちなみに俺の推しは
本人いわく花乃は俺の好き度的なのがわかるらしい。俺は自分で気がついてないだけで随分好き嫌いに差があるらしい。
「大地!大地!やっと気づいた、あのさ話したいことあるんだけど外行かない?」
「外?」
「海辺、歩こう。」
「うん。」
そして俺は二人で海辺に行った。
「あのさ、最近大丈夫?」
「え?」
俺は思わず低い声を出した。
「なんか最近メールとかでも変じゃん」
「そう?」
「なんか考え事でもあるの?」
俺は花乃になら話そうと思えた。
「最近ヒーローの事思い出しちゃって」
花乃はヒーローの事を知っていた。
「あ、お姉さん?」
「うん。ちょっと前まで姉さんの事を思い出しても大丈夫だったんだけどさ、色々掘り起こされてきてなんか嫌になってさ。そういう事実が怖くなったんだ。」
「そっか、お姉さんの事大好きだったもんね」
すると花乃は呟いた。
「大地は私のものになるはずだったんだ」
「え?今なんか言った?」
「え?!言ってないよ?」
この形で上手くいけてるのだろうか。
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