第2話

「あっ…」

その時俺の線が途切れた気がした。

俺が小学2年生の時のこと。姉さんは18歳で受験勉強中。キラッと光った未来を追いかける夢の人。

そして俺が遊んでいるときのことだった。

「あ、ボール…」

俺はそんな思いで横断歩道に出た。その時信号は青だった。なのに止まらない車。

いつか止まる。そう思い俺は道を歩いた。

「え?」

気がつくと見ている風景がパッと変わった。そう、それは姉さんが俺をかばってくるまの前に出たからだ。

その後のことは鮮明に覚えている。

いきなり救急車が来て俺と姉さんを乗せて走り始めた。

「ねぇ、僕。この方との関係は?お姉さん?」

「うん。」

「お姉さんのお名前は?」

坂野未来さかのみく

「わかったありがとう。」

その人たちはすっごく急いでいた。

俺はどこかソワソワした。

「坂野未来さん。車にはねられ重体です。」

え?…そうなの?

俺はそう思った。

そして数分後親が来た。

「未来。未来。助かって…」

ずっとそう言っている。

そして数時間。

「親御さんですね。最善を尽くしたんですが、未来さんは亡くなりました。」

すると母親はボロボロ泣き始めた。

そして父親はすごく驚いた顔をしている。

姉さん死んじゃったんだ…

と、思った。そしてもう一つ









俺大丈夫かな?

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