第12話 病院に運ばれました

「こ、ここは・・・」

「太一くん?気分はどう?」


太一が目を覚ますと、そこには覗き込む女の子の姿が。亜以子だ。

そして救急車で運ばれた記憶はあるから、ここは病院のベッドだろう。


「太一くん覚えてる?いつものようにサークルをしていて、太一くん急に倒れたんだよ!翔輝先輩が救急車を呼んでくれて…」

「うん、なんとか記憶あるよ」

「そっか…」


そして亜以子は涙ながらにそのあとの出来事を伝えてくれた。


「医師に診てもらったんだけど、寝不足で炎天下にあたりすぎたことが原因じゃないかって。貧血みたいな感じで、最低1週間は安静にすることが必要だって…。太一くん最近寝不足気味だった?」

「実は…」


太一には思い当たる節があった。

しかし目の前に亜以子がいるから、とても思い当たっても言えなかった。

2人の女の子に立て続けに告白されたことで頭がいっぱいになってたなんて…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る