121.ステータス


【千田 本暁】 Lv16(520/1600)

【職 業】:魔法士 Lv6(520/1600)

     :魔術士 Lv1(0/1000)

     :堅士Lv5(0/0)

     :護士 Lv2(30/30)


【特 恵】:魔士Lv5(0/0)


【H P】:60

【M P】:625

【STR】:1 +5

【VIT】:1 +10

【AGI】:1 +12

【DEX】:1 +1

【INT】:113 +10

【RES】:1 +4


『SP=20』『JP=20』

スキル

【水矢】

【風柱】

【雷放】

【火壁】

【魔術展開―魔攻炎岩】

【魔術付与―重軽化】

【ガードスタンス】

【マジックバリア】


【マジックアロー】


パッシブスキル

【並列思考】

【並列回路】


実績

【チュートリアル1】

【チュートリアル2】

【極振りの体験者】

【人種殺し】

【ゴブリン初討伐】

【ゴブリン殺し】

【ゴブリン殺戮】

【ゴブリン観劇】

【ゴブリン王の滅却】

【MVP・Ⅰst】



「うわぁ..」


 久しぶりにゆっくり観たけど、相変わらず何だこのステータス、色々おかしいにも程があるだろ。


 だからか、魔法士の恩恵でAGIが多少上がってたから、まだ移動速度はどうにかなってたのか、それにしても随分Lvが上がった様な、戦いを思えば上がってない様な気がするステータスやな。


「んんん~」


 あれ、何かスキル増える…


「何だろうこの、雷放スパーク―ッ!?」


 勝手に頭の中で読み方が定まり、悩む間も無く発していた。


 瞬く間に光りだした右手に電気が纏始めて咄嗟に上に向け、バチバチと暴れる電流が手から放たれ、数十メートルもの赤色の放電が夜空を駆け巡り、規則性も無く暴れまわっていた。


「止まれッ」


 僅か二秒程だったか、焦ったもののどうにか放電が収まり、手の周りには消えかけの電気が帯電し薄っすらと可視化されていた。

 

「何だ今のはッ!?」

「こっちの方だぞっ見て来い」


 後方から慌ただしく騒ぐ人の声が聞こえ、やってしまった感はあるが、真夜中に行うには少々派手な技だったと後悔している、というよりも勝手に出たと言って良いレベルの事故だ。


 後ろから迫る足音が聞こえ、咄嗟に傾斜を滑り出して、傾斜を下りきった先の森の中に俺は身を潜めていた。


「こっちは何も無いっそっちは!?」

「こっちもねぇッどうする、報告するか」


「それが良いだろうが、俺達はもう少し探すぞ、お前は報告に行って来い」


「はい」


 一人だけ立ち去り、他の者はさっきまで居た場所の付近を歩き回り、何かを必死に探していた。


 優秀過ぎるだろ、怠けて帰れよ。


「仕方ない、進むか」


 とその前に…

 

《第Ⅴ職業を選択して下さい≫


≪JPを1消費して第Ⅴ職業を防士に設定しました≫

≪職業補正によりVITが+3されます≫


 これで敵を倒した時の経験値はこっちに流せば良いか、先に防御力を上げて、場合によっては堅士を外して速士と攻士を上げれば近接戦出来るか?どうせ、雑魚を倒してもこの感じだと魔法と魔術のLvは上がんないだろうしな。


 そんな事を考えながら森の中を進んでいると、普通に果物に食いついているクローマウルフが一匹居た。


「マジックアロー」


 土に当たった矢が鈍い音を立てるが、向こうの声も聞こえない範囲に来ているので、もう聞こえて無いだろう。


:防士Lv1(3/50)


 食事中の相手に容赦なく不意打ちをした結果、見事に職業の経験値は増えており、自信のプレイヤーLvの経験値は増えておらず、育って無い職業Lvを上げるのが最善だと分かったが、上げ過ぎて合計Lv的にセット出来なくなる場合も、考えなければならなかった。

 

 デフォで防士と速士を付けて、魔法士を付けて残ったLv分で堅士とかを付けて戦うのが良いんだろうが、魔法士が何処でスキルを増えたのか分からないが、魔術士も同様に増えるのなら興味があるが、両方育てるのは非効率だしな。


 それにRES値を15以上にしたい。


 見えるのと見えないのでは相当違うし、見えると嘘を言ったが、極振りの俺がRESにSPを回す余裕なんて今まで無かった訳だが、嘘がバレるぐらいならどうでも良いが、危険が回避出来るなら嬉しんだよな、ひ弱なモブがMP貯蓄で自爆とかされたら堪らん。


「あぁぁぁぁ…」


 でも他に振りたくねぇ…


 振るとしても今日で分かった通り、AGIだろうに、15もRESに奪われるんのは話が違う。


 木の枝を踏んだ音が足元から聞こえ、咄嗟に周囲を見るが、そんな魔物が都合よく居る筈も無く安堵していたが、妙に不安が込み上げて来、先程の騒動で望奈さんが目覚める可能性を考え始めた俺の足は、迂回する様にテントの方に向かいだしていた。


 つい森の中に一人の感覚で入ったが、バレたらまた何を言われるか分かったもんじゃない、外出はオッケーだろうと、戦闘を許容する望奈さんの姿が思い浮かばない。


 森の中を内心焦りながらも道を間違わない様に進んでいた俺は、迂回してるのだから魔物との遭遇はあっても、人と遭遇すると思っても居らず、クローマウルフと大きな剣を振り回して戦う人影を、迂回していた場所よりも更に奥の森で、戦闘を行う人影をハッキリと捉えて居た。


 大塚…兄か?


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