第9話 狼男 コバ 進化 魔王
「ナイモンしようぜ! コバ!」
サトはナイト・オブ・モンスターで、学校でもスマホがあれば楽しく遊べる。
「やろう! サト!」
コバは普通の10才の男の子。
「ナイモン! ファイト!」
サトとコバは戦いを始める。
「サトの名において命じる! いでよ! スラちゃん!」
「スラスラ!」
サトはスラちゃんをナイモン・カードから呼び出す。
「スラちゃん! 鎧に変身だ!」
「スラ!」
「ナイモン! 変身!」
スラちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! スライムの騎士! スライム・ナイト! 参上!」
サトはスライム・ナイトに変身した。
「サトはスライムか! 僕もスライムにしよう! でも、ちょっと特別なスライムだよ!」
「特別なスライム?」
コバもスライムで戦うみたいだ。
「コバの名において命じる! いでよ! スライム・メタル!」
「スラスラ! メタメタ!」
コバはナイモン・カードからスライム・メタルを呼び出す。
「スライム・メタル!? そんなナイモン見たことがないぞ!? コバ! どうやって手に入れたんだ?」
「ガチャ・・・・・・じゃないよ! 魔王の城をうろついていたら偶然に出会えたんだ!」
スライム・メタルの居場所は魔王の城らしい。
「なに!? コバ!? おまえは魔王の城にたどり着いたというのか!?」
「そうだよ! エヘッ!」
コバは普通の男の子なのに魔王の城にたどり着いていた。
「ガーン! コバなんかに負けた・・・・・・。」
「僕が魔王の城にたどり着いていたら悪いの?」
大ダメージを受けるサト。
「スライム・メタル! 鎧に変身だ!」
「スラスラ!」
「ナイモン。変身。」
スライム・メタルは鎧に変身し、コバの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター。スライム・メタルの騎士。スライム・メタル・ナイト。」
コバはスライム・メタル・ナイトに変身した。
「いくぞ! ナイモン・ファイト!」
「おお! 勝負だ!」
サトとコバは戦いを始める。
「いくぞ! コバ! くらえ! スライム・ソード! でやあ!」
「負けないぞ! いくよ! スライム・メタル・ソード! ほい!」
サトとコバの攻撃。
「ギャア!」
サトは倒された。
「やったー! 勝った! やっぱりナイモン・カードは嘘を吐かないね! 強さはカードが全てだよ!」
勝利に大喜びのコバ。
「負けたよ! コバ! 僕も直ぐに魔王の城まで追いついて、先に魔王を倒すからな!」
「うん! お互いにがんばろう!」
サトとコバに友情が芽生えた。
「カタツムリちょうだい。」
「はい。」
コバはサトからカタツムリのナイモン・カードを手に入れた。
「バイバイ!」
「またな!」
サトとコバは別れた。
「はあっ!? しまった!? もし僕がナイモン・バトルで勝っていたら、スライム・メタルのカードをもらえたんじゃなかろうか!? ダメだ!? しっかり対人戦でも勝てるようにしなくっちゃ!」
サトは真実に気づいた。
「スラちゃんを特訓せねば! 地獄の特訓だ! スラちゃんが溶けるまでやってやる!」
サトは燃えていた。
「よし! 次は物語だ!」
サトは冒険を始める。
「略奪? 所詮は光の騎士も人間だ! 人間は欲深いからな! 仮に魔王を倒したとして残った光の騎士はどうなる? 待っているのは悲惨な末路だ! ワッハッハー!」
サトの対人戦を覗き見していた悪魔バエルらしい人間観察。
「まったく忙しいぜ! レベル上げもしなければならないし、人間の子供に化けて光の騎士のガキと対人戦で戦って光の騎士のナイモン・カードを奪わなければいけない! 体が一つでは足らないぜ!」
悪魔バエルの今後の予定。
「だが、良いことを知った! 魔王の城のスライム・メタルを倒せばレアだから多くの経験値を貰えるってな! ついでだから魔王ドラゴン・キングに伝説の光の騎士が甦ったと教えてやろう! ワッハッハー!」
悪魔バエルは魔王の城でレベル上げをするつもりである。
「俺のために時間稼ぎをするモンスターが必要だ! ワッハッハー! いけ! 狼男!」
「オオオー!」
悪魔バエルの命令で狼男が光の騎士のサトにむかう。
「一気にレベルを10上げてやるぜ! ワッハッハー!」
悪魔バエルは魔王の城に向かう。
「おかえり! サト!」
「ただいま! エル!」
物語を始めると陽気な光の精霊エルフが笑顔で出迎えてくれる。
「エル! 次の物語は?」
サトは物語を進めたい。
「草原に狼男が現れたんだって。怖いから人々が困っているの。サト! 狼男を倒しに行こう!」
「おお! 草原に行くぞ! とう!」
サトは草原に向かう。
「やって来ました! 草原! 生きてるって素晴らしい!」
「晴れの日! 最高! アハッ!」
サトは晴れの草原に着いた。
「よし! がんばるぞ!」
サトは気合を入れる。
「サトの名において命じる! いでよ! スラちゃん!」
「スラスラ!」
サトはナイモン・カードからスラちゃんを呼び出す。
「よろしく! スラちゃん!」
「スラ!」
「スラちゃん! 今日から特訓だ!」
「スラ!?」
スラちゃんは嫌な予感しかしない。
「実はカクカクシカジカで・・・・・・。対人戦の時に勝てば相手のカードを貰えるから、自分の持っていないカードを手に入れるチャンスなんだ! だからスラちゃんに強くなってもらうか、スラちゃんにスタメン落ちしてもらうしかないんだ・・・・・・。」
「スラ!?」
突然のスラちゃんに戦力外通告。
「スラスラ!」
スラちゃんは強くなるから捨てないで! と言っている。
「よし! そうと決まったらスラちゃんを強くしよう!」
「スラ!」
「でも、どうすればいいの?」
サトはモンスターの進化なんか分からない。
「私に任せなさい! アハッ!」
しゃしゃり出る光の精霊エルフ。
「そうだ! エルが説明兼任の光の精霊だということを忘れていた! 教えて! どうすればスラちゃんを強く出来るの?」
「スラちゃんでモンスターと戦う。経験値が貯まる。同じスライムのナイモン・カードを用意する。それを全て合成すればスラちゃんは進化できるわよ! アハッ!」
今明かされるナイモンの進化の方法。
「スラちゃんは戦い続けているから経験値もあるし、スライムのナイモン・カードは持っているから大丈夫! 直ぐに進化できるわよ! アハッ!」
「よし! スラちゃん! 進化だ!」
「スラ!」
「ナイモン・進化!」
スラちゃんは経験値とスライムのナイモン・カードを合成して進化する。
「スラスラ! レッド!」
スラちゃんはスライム・レッドに進化した。
「すごい! カッコイイ!」
スラちゃんの体の色が赤色に変わった。
「スラスラ!」
進化してスラちゃんも上機嫌。
「よし! スラちゃん! 鎧に変身だ!」
「スラ!」
「ナイモン! 変身!」
スラちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! スライム・レッドの騎士! スライム・レッド・ナイト! 参上!」
サトはスライム・レッドの騎士に変身した。
「よし! いくぞ!」
サトは気合を入れる。
「コンコン。失礼いますよ。」
「悪魔がノックしてくるとは礼儀正しいな。」
「俺は紳士な悪魔ですから。魔王ドラゴン・キング様。」
魔王の城、魔王の間、魔王ドラゴン・キングの元に悪魔バエルが現れる。
「何の用だ? 悪魔。」
悪魔の襲来に平静としている魔王ドラゴン・キング。
「はい。魔王様のお城でスライム・メタルを倒してレベル上げをさせてもらいまして。」
「悪魔がレベル上げ? おまえより強い奴がいるのか?」
「はい。おります。光の騎士です。」
「なに!? 光の騎士だと!?」
魔王ドラゴン・キングの顔色が変わる。
「光の精霊が甦ったというのか!?」
「はい。かつて魔王様が封印した光の鎧。それを人間の子供が錆びを落とし太陽の光が当たる所に置いてしまったようです。」
「何ということだ!? あの邪悪な光の精霊が甦るとは!?」
魔王ドラゴン・キングは光の精霊エルフに戦慄を覚える。
「ご安心ください。魔王様。このバエルが光の騎士を倒してみせます。」
悪魔バエルはスライム・メタル狩りに向かう。
「オオオー!」
「でた! 狼男よ!」
狼男が現れた。
「オオオー!」
狼男の攻撃。
「ギャア!」
サトはダメージを受ける。
「早い!? カタツムリなんかと桁違いの速さだ!?」
狼男はスピードが速かった。
「よし! 今度はこっちの番だ! レッドに進化した強さをみせてやる!」
サトは気合を入れる。
「いくぞ! 狼男! くらえ! スライム・レッド・ソード! でやあ! 24連撃!」
サトの攻撃。
「ギャア!」
狼男を倒した。
「すごい! スラちゃん・レッド! スライムの2倍以上の強さだ! これなら対人戦でも勝てるはずだ! アハッ!」
サトは上機嫌にスライム・レッドの実力を実感して喜ぶ。
「ということはコウモリとかゴーストとか他のナイモンも戦ってレベルを上げた方がいいのかな? きっと進化させてランクが上がったら強くなったり、強力な呪文を覚えるナイモンもいるはずだ! なんだかワクワクしてきたぞ! アハッ!」
サトのテンションは上がりっぱなし。
「サトって能天気ね。どうして他のプレイヤーもナイモンを進化して強くしてくるって考えないのかしら? 戦いは熾烈を極めていくのよ。悪魔バエルも倒さないといけないし、他の悪魔が現れないとは限らないし。」
光の精霊エルフは陽気に冷静だった。
「やったー! 狼男を倒したぞ! 狼男のナイモン・カードだ! わ~い!」
サトは狼男のナイモン・カードを手に入れた。
「よし! 狼男のナイモン・カードを試してみよう! サトの名において命じる! いでよ! オオちゃん!」
「オオオー!」
サトはナイモン・カードから狼男のオオちゃんを呼び出す。
「オオちゃん! 鎧に変身だ!」
「オオ!」
「ナイモン! 変身!」
オオちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! 狼男の騎士! ウルフマン・ナイト! 参上!」
サトは狼男の騎士に変身した。
「よし! 狼男を倒しまくるぞ!」
サトは狼男と戦いまくる。
「オオオー!」
狼男たちが現れた。
「出たな! 狼男! くらえ! ウルフマン・ソード! でやあ! 24連撃!」
サトの攻撃。
「ギャア!」
狼男たちを倒した。
「よし! ガンガンいくぞ!」
サトは狼男たちと戦っていく。
「よし! 狼男を倒しきったぞ!」
サトは狼男をほぼ全て倒した。
「哀れな狼男たちよ! おまえたちの無念を晴らさせてやるぞ! デビル・ヒュージ!」
悪魔バエルが魔力でやられた狼男たちを一つに合体させていく。
オオオー!
「巨大な狼男だ!?」
狼男・ビックが現れた。
「オオオー!」
狼男・ビックの攻撃。
「ギャア! こいつ!? デカいくせに素早いぞ!?」
サトはダメージを受ける。
「よし! いくぞ! エル! 光の騎士になるぞ!」
「おお!」
「ナイモン! 変身!」
光の精霊エルフは光の鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! 光の騎士! ライト・ナイト! 参上!」
サトは光の騎士に変身した。
「エル! 狼男は素早いぞ!」
「大丈夫! 私に任せなさい! なんてったって私は光の精霊よ! アハッ!」
光の精霊エルフには策があった。
「相手が早いのなら、こっちも早く動けばいいのよ! 空をとんだり、光の騎士らしく光速で動けばいいのよ! アハッ!」
光の騎士は空が飛べたり、光の速さで素早く動くことができるらしい。
「いくぞ! エル!」
「おお!」
「光の速度で移動! スピード・オブ・ライト!」
サトは光の速さで光速移動する。
「オオオ―!?」
狼男は光の騎士のサトの光速の動きに翻弄される。
「いくぞ! 狼男! くらえ! 必殺! ライト・ソード・スラッシュー!」
サトの攻撃。
「ギャア!」
狼男・ビックを倒した。
「やったー! 狼男を倒したぞ! わ~い!」
サトは勝利を喜んだ。
ピロロロローン!
「やったー! レベルアップだ!」
サトのレベルが25になった。
「手ごわい相手だった。」
サトは狼男との戦いの余韻に浸る。
ピキーン!
サトは嫌な気配を感じる。
「ワッハッハー! 光の速さで動くか! ますます強くなっていくな! 光の騎士よ!」
悪魔バエルが現れた。
「出たな! バエル! 今日こそおまえを倒す!」
「できるかな? 俺は強くなっているぞ!」
自信満々な悪魔バエル。
「なにを! いくぞ! バエル! 必殺! ライト・ソード・スラッシュー! でやあ! 25連撃!」
「くらえ! 光の騎士! 必殺! バエル・ソード・スラッシュー!! 20連撃!」
サトと悪魔バエルの攻撃。
「ギャア! あと少しって所かな? 覚えてろよ!」
悪魔バエルは危機一髪のところで逃げた。
「やったー! 悪魔バエルを倒したぞ! わ~い! 正義は勝つ!」
サトは勝利に大喜び。
「20連撃!? 悪魔バエルが急激に強くなっている!? いったいどんなレベル上げをしたんだ!?」
悪魔バエルは魔王の城でレアなスライム・メタルを狩りまくってレベル上げをしたのであった。
「今度戦う時は、互角・・・・・・もしかしたらバエルの方が強くなっているかもしれない。これからの戦いは過酷を極めるだろう。」
サトは身震いがする。
「もう魔王の城も近づいてきたし、最終決戦も近いわね。もうすぐ勇者に会える。楽しみね。アハッ!」
どこか不気味な光の精霊エルフ。
「魔王ドラゴン・キングに、光の騎士。全ての役者が揃っている。いったい魔王を倒すのは誰だろうな? 俺もその候補の一人だぜ! 魔王を倒した者が次の魔王だ! 俺は魔王になる! ワッハッハー!」
悪魔バエルは魔王の座を虎視眈々と狙っている。
「何はともあれ、これで草原はクリアね! アハッ!」
「よし! 魔王を倒すぞ!」
サトの冒険はつづく。
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