第4話
朝起きると、アレスに呼ばれた。昨日は遅かったこともあり、同じ宿に新しく一部屋借りてくれたのだ。アレスとケアは同じ部屋で何やら夜中まで話しこんでいたが、気にすることはないだろう。それにしてもアレスたちには感謝しかないなぁ。
するとアレスが、
「それで、僕たちはこれからダンジョンに行くけど君はどうする?」
「俺もついていきたいです」
「よし、それじゃあ今からギルドに行こうか。ダンジョンに入る者、つまり冒険者にはギルドに登録することで渡されるライセンスカードが必要になるんだ。ギルドは階級を定めていてね、上から順にSS,S,A,B,C,D,E,Fランクまである。みんな最初はFランクからだ。ちなみに僕たちのランクはDランクだよ」
「なるほど、ではギルドに行きますか」
「っと、その前にこれを!」
そういいアレスは俺に鉄の肩当と、革のブーツ、鉄の片手剣を渡してきた。
「これは?」
「丸腰でダンジョンに行くわけにはいかないだろう?それに初めての登録に来た人が私服だと印象も悪い。それは僕たちがかつて使っていた防具だよ今は必要なくなったから、それは君にあげよう」
「何から何までありがとうございます!」
「いいんだよ。さぁ、ギルドに行こうか!」
5分ほど歩いたところに大きな建物が見えてきた。
「あれがギルドね」
「お、大きいですね、」
「ふふ、そうでしょう?私も初めてここに来たときはビックリしたわよ」
どこか懐かしそうに語るケアと話していると、
「おーい!リン!こっちだ!」
「今行きます!」
アレスに呼ばれ行くと、そこには受付嬢らしき人がいた。
黒髪のショートカットに大きな深い黒色の瞳、やはりこの世界には美男美女しかいないのだろうか、と再度思わされる美人だった。年齢は20歳くらいだろうか。
「どうも。初めまして、受付嬢のリルと申します。本日は冒険者登録ということでよろしいのでしょうか?」
「はい。お願いします」
「ではこちらに名前を」
渡されたボードに名前を書いて渡すと、
「リンさんですね!ではこちらがライセンスカードになります。失くしてしまうと、再発行に料金が発生しますので、気を付けてください」
「はい。ありがとうございました」
カードを受け取り、ギルドを後にする。
「よし、無事登録できたようだね。ところでリンのスキルは何なのかな?」
「俺のスキル、何だろうか、、、、」
「ステータスを見ればすぐにわかるはずだよ」
そういえば女神に召喚されて鑑定士とやらが言ってたけど、俺のスキルって読めないのだろうか?とりあえず、ステータスオープン?
心の中でそう唱えると、
鈴井 凛
15歳
・体力 50
・魔力 50
・筋力 50
・俊敏 50
・防御 50
〈スキル〉
【#&@?!!*#@&】
〈称号〉
と、視界に表示された。おお、異世界っぽいな。というか何だこれ?スキルがバグって読めないぞ。
「で、どうなんだ?」
「は、はい。それが何故かバグって読めないんです」
「うん?どうしたのかしら、読めない?そんなこと聞いたことないわよ」
「はい、俺も何が何だか、さっぱりです」
「まぁ、いいよ、読めないのなら仕方ない!戦えるならそれで十分だ」
「すみません…」
「気にする事はないさ!それより早速だけどダンジョンにいこうか!」
「それもそうね!」
「はい!」
にしてもなんなんだろうか、読めないなんて、たぶん読めないからハズレスキルになったんだろう。それより、これからダンジョンだ!ワクワクするぜ!
この時の俺はまだ知らない。地獄とはまだまだ続くと言うことを。
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