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今日も怒涛の日々だった。良い事も悪い事もあった。
結果として、2日目はイジメられずに済んだ。まるで考えすぎていたかのように、拍子抜けするような歓迎を受けた。肩の荷がおりるようだった。
クラスメイトは明るくて楽しそうな雰囲気があった。今日はある女の子にくすぐられて、力が抜けてしまった。
盗撮や盗聴は良くないけど、割と嫌だった訳では無い。
日並さんとも交流が出来た。ちょっと…というかかなりの変人みたいだけど。気付かないふりをしたけど、私を抱き締める手は震えていた。怖い思いをしたのか、緊張なのかなんなのか、分からない。けど、力になれるならと思う。
今日も昨日も私は最低だ。昨日は好意を受け止められず逃げ、今日はいきなりヒステリーを起こしてオリエンテーションをめちゃくちゃにした。こんなんじゃ正義の力になるどころか邪魔してるだけだ。本当にここに来て良かったんだろうか。皆気を遣って、正義は私という重りを連れて。肝心の私は役立たずで。何も変わらない自分が嫌いだ。
でもワガママで。正義とは離れる事は出来ない。そんなの迷惑なだけだと分かってても。正義に付いて行くには私が成長して追いつかなきゃいけない。いつまでもしがみついているだけじゃそのうち放られるのだ。
書いても何も変わりはしない。今から正義と会うんだ。こんな顔して、こんな感情じゃ邪魔しちゃうから。全てこの日記に置いていくことにするよ。
※追記
2日目・・・中学の時、途中編入という形で転校生として入った私。初日はみんな優しく、とてもいい雰囲気だったが、2日目に急変。地獄の日々へと変貌を遂げるのであった。詳しい話はもっと後です。
拍子抜けするような歓迎・・・昨日のお詫びとしてお菓子の山が机に積まれていた。初めは空箱が積まれていていじめされてるのかと思ったが、そんなことは無かった。詳しくは本編(宣戦)。
ある女の子・・・機械科しかない新設校のため、女子はわずか4人だ。そのうちの一人で、私を笑わせようと脇をくすぐるのだが、思いのほか弱すぎた私は無防備な姿を晒してしまう。その時に目に見えないスピードでスマホで写真を撮られたのだった。詳しくは本編(宣戦布告)。
日並さん・・・女の子の1人。誰もが認める美少女(だったんだけどな…)。容姿端麗、文武両道と公式チートさん。しかし性格がちょっと(?)変わってる。
絵を描くのが得意らしく(得意じゃないものを見たことが無い…)、デフォルメされた絵からリアルな風景画まで鉛筆、絵の具、デジタル媒体となんでもどこでも何ででも描ける。
この時は言葉に乗せられ(あと脅されて)、仕方なくデッサンのモデルをつとめた。詳しくは本編(アーティスト)。
震えていた・・・正義が離れている怖さで震える私を優しく抱き留めてくれた。その震えは確実に収まっていった…のだが、何故か震えの大きさ自体は変わらない。確実に止まったと確信した時。間違いなく日並さんが震えていた。
詳しい話は後で聞くのだが、親と離縁状態にあり、その上あまりにも出来過ぎるせいで友達も出来なかったようだ。
誰かと触れ合う喜びや暖かさ。これがもし家族だったら…といった感情が綯い交ぜになっていたんじゃないだろうか。
ヒステリー・・・オリエンテーション終わり、正義と考えの違いで少し対立する。頭を冷やせと言いたかった正義は私を置いていくような素振りを見せる。
その動きに正義に嫌われてしまった、1人じゃ何も出来ないと半狂乱状態に陥る。そして頭の処理が追い付かず、倒れる。
正義への依存心が、そして周りに迷惑をかけたという気持ちが心を渦巻くのだ。その思いは保健室で負の感情として湧き上がる。詳しくは本編(トラウマ)。
オリエンテーション・・・特殊ルールの鬼ごっこ。この地域での中学のリーダー的存在だった九条君から持ちかけられた。考えれば考えるほど、そのルールの不平等かつ不利な部分が見え始めていく。途中からは九条君の勝利が見え始めていた。しかし寮のこの男二人。仲は悪くも相当な身体能力の持ち主。たった2人で9人に勝つ作戦とは…?詳しくは本編(宣戦~シナジー)。
これから正義に会う・・・この日記を書いたのは恐らく勉強会終わり。そのまま書いて、気持ちを切り替えてから正義の部屋にゲーム観戦に向かったのだろう。邪魔しない為に書いたくせにもう一邪魔するなんて思ってやしない。詳しくは本編(因縁の対決)。
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