episodes-3

「わからない、とは?」


「わたしにはわからないと言うことです!」



--しばきてぇ、このダメ天使…。



「だって!わたしこれ初めての対応なんですもん!」


「そ、そうなのか…?」


「天使になって初めての対応なんですう!

マニュアルにあること以外知りません!!」


「じゃあなんで溜めたんだよ!

もったいぶらずに言え!ダメ天使!」


「んああああああ!だーれがダメ天使ですか!!

人間如きに言われる筋合いありません!」


ダメ天使は振り返って言った。


「とりあえずいきましょう、“神”のいる場所へ!」



--なんだろう、少しワクワクしてきた。

ガキじゃあるまいし。なんだよ全く。



少し歩くと(足は使っていないが、勝手に進む)

城のようなものが見えた。


「これが神殿です!!髪、じゃない紙、でもない神、

がいる場所です!」


「メタなことして遊ぶな!わかり辛えわ!」


“神殿”へ入る。


「しかし…。」


「どうしたんですか?」


「生前のイメージから、神ってこう、

神々しくて、近寄りがたい存在に感じるんだが…。」


アメはまた笑って言った。


「神さま、意外と普通ですよ?




っていうか、生前の記憶あるんですかあああ⁉︎」

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